クァンタムリープ(牡・鹿戸)父ロードカナロア 母プルーフオブラヴ
土曜札幌3R 3歳未勝利(芝1500m)2着(1番人気) C.ルメールJ
シャドーロールとチークピーシズ着用。好スタートから道中は2番手を追走します。3コーナー辺りから鞍上の手は徐々に動きますが、長く脚を使って3戦連続の2着で終えています。
鹿戸調教師「スタートを決めて、理想的なポジションで進めてくれたのですが、内で脚を溜めていた馬に足をすくわれてしまいました。それでも内容は悪く無かったですし、クッション性のある洋芝はこの馬にとって走りやすそうでしたね。ルメール騎手は『逃げ馬を見ながら、ベストポジションで運べたと思います。しかし、勝負所に差し掛かるところから、息遣いがあまり良くなかったです』との事でした。元々喉に弱さのある馬ですから、初めて乗ったルメール騎手は驚くかもしれませんが、上がってきた時の息遣いは今のところいつも通りで問題ありませんでした。この後はレース後の状態にもよりますが、右前蹄の事を考えると追い切りを重ねるよりはすぐに使った方が良さそうですし、連闘も視野に入れて進めていきたいと思います」(レース結果)
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【次走へのメモ】
チークピーシズ、シャドーロール。サッと2番手の外につけ流れに乗る。4角手前で鞍上の手は動いたが、最後までバテずに伸びて2着は確保。(B誌)
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東京・芝1400mで連続2着と安定感が出てきたクァンタムリープ。ただ、終わってみれば1頭強い馬がいたという競馬内容に運のなさを感じていました。そして今回は牧場で右前の蹄を悪くした中での1戦。何とか我慢は利いているも、熱を持ったりすることがあり、不安を残したままでした。
今回は美浦でしっかり仕上げてから、19日に札幌競馬場へ移動。直前はダートでサラッと微調整を行ってのレース参戦でしたが、クタッとした感じはなかったですし、プラス4キロと馬体重を維持。力を出せる状態でレースへ臨めたと思います。あとは前走から100m延長と微妙に距離が延びたのがどう出るのかなと見ていました。
また、札幌・芝1500mはトリッキーなコース形態なので、スタートが1つ鍵になるかなと見ていましたが、五分のスタートからジワッと促す形で2番手をキープ。さすがルメールJという位置取りでした。レースは淡々と流れて行きましたが、3角過ぎからブライドグルームが外から被せにきたので、ルメールJは内から抵抗。本当はもう少し我慢させて直線へ向きたかったのですが、これは人気馬の宿命。
手応えはさほど良くなかったので、4角を回って早めに逃げ馬に並び掛けようとしたのですが、4番手のインで息を潜めていたフリークアウトが直線を向いたところで逃げ馬とクァンタムリープの間をグイッと主張。少し外へ弾かれることになるも、一瞬の切れで突き放されると、クァンタムリープはその差を詰めることは出来ず。また、残り50mぐらいからはちょっと苦しくなった感じで脚色が鈍ると、3着馬の強襲をクビ差凌ぐのがやっとでした。
早めに動いて強い競馬はしているのですが、今回も終わってみれば1頭強い馬がいたレースに。距離に関しても、気持ち長かったです。それでも洋芝の走りは良かったので、悲観し過ぎることもありません。
レース後のコメントで連闘を匂わせていましたが、予定通りに日曜札幌の芝1200mへ。道中の行きっぷりがそこまで良くないので初めての距離で追走にやや不安はありますが、詰めの甘さを距離短縮で補って欲しいところ。引き続き乗ってくれる鞍上の手腕に大いに期待したいです。