バラキエル(牡・大久保)父ロードカナロア 母スリールドランジュ
土曜新潟5R メイクデビュー新潟 2歳新馬(芝1600m)16着(7番人気) 川田J
モッサリとしたスタートから促しながら中団やや前目を追走します。直線に向き内から追われますが、伸び脚は見られずデビュー戦は16着でゴールしています。
大久保調教師「追い切りを重ねる毎に動きがしっかりしてきたので、良い競馬を期待していましたが、このような結果になってしまい申し訳ございませんでした。新潟競馬場までの輸送は問題なく、到着後も落ち着いていました。ゲートの出は速くなかったものの、すぐ流れにも乗れましたし、道中の走りは悪くないように見えましたが、追い出してからが案外でしたね。レース後、川田騎手に感触を聞いたところ、『スタートはもう一つでしたが、道中は良いところで抱えられてリズムよく運べていました。ただ、直線に向いたあたりではすでに手応えが怪しく、その後も良いところがありませんでした。トモがまだしっかりしていないことから、道中は脚を溜め切れない感じでしたし、背中もまだしっかり使えていないので、もう少し成長を待ってあげる方が良いかもしれません』と話していました。勝負どころまでの内容は決して悪くなかったですから、もう一度鍛え直して次走は良い走りをお見せできるよう牧場サイドと連携を取っていきたいと思います。トレセンに戻って状態を確認した後は放牧へ出す方向で考えています」(レース結果)
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【次走へのメモ】
まずまず仕上がる。出負けもサッとリカバーして中団。進みは良くなかったが、走るフォームは悪くない。まだ体力がつき切っていない印象。最後は無理しておらず、着順は参考外でいい。(B誌)
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・在厩場所:栗東トレセン/8月1日に滋賀県・NFしがらきへ放牧予定
・調教内容:軽めの運動
大久保師「新潟競馬場からトレセンに戻って状態を確認したところ、大きなダメージはないものの、右トモに筋肉痛の症状が見られました。それだけトモがしっかりしていないということなのでしょう。トモがしっかりすれば川田Jも走ってくると言ってくれましたし、もう少し長い目で成長を促していく方が良いと思うので、週末にノーザンファームしがらきへ戻して鍛え直してもらおうと思います」(7/29近況)
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追い切りでは気持ちと体が噛み合った動きが出来ていなかったので、まずはその中でも次走以降にキラッと光るモノを見せて欲しいと思っていたバラキエル。
これまで馬体は母系が良く出ているように感じていましたが、やや余裕のある造りながら、全体的に丸みのある馬体。胴も少し詰まり気味で意外と父らしさもあるんだなとパドックの映像を見て、印象を改めました。ただ、もう1つ覇気がなかったので、レースの流れに付いていけるのかな?と不安も感じました。
スタートはモッサリした感じで出てしまいましたが、二の脚はマズマズ。中団からのレースとなりました。そして道中は内目にポジションを寄せての追走。パドックで前向きさが足りなかったように鞍上が軽く促すことでレースの流れに乗れていたかなと思います。他馬を気にするような感じもなかったです。
そして最後の直線。馬場の真ん中に出そうと一旦試みるも、バラキエルが内へモタれる感じだったので、進路を内へ。残り400mぐらいまではじわじわ脚を使ってくれていましたが、そこからは勢いが衰え、勿論ギアが上がることはなし。走りを見ていると、推進力が上へ抜けている感じで、残り200mぐらいからは川田Jはさほど追わずにゴールとなりました。バラキエル自身は訳が分からないまま走らされ、さすがにくたびれてしまいました。
デビュー戦の着差や走破時計から今後の巻き返しに厳しさを感じますが、気性の若さが出たとかではなく、単に体力不足からが露呈した結果に。走りも前輪駆動で纏まりのあるフットワークが出来ていません。早めに1度競馬を経験できたことだけは収穫なので、良い意味で心身共にピリッとしてきて欲しいです。
今後は8月1日にNFしがらきへ放牧予定。右トモに少し疲れが出ていますし、まずはデビュー戦の疲れをしっかり取り除くことから始めてもらえればと思います。今回より悪いことはないと思うので、とにかく前進あるのみです。