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転厩後、色々手を尽くしながら1勝を目指すも、走ることへの気持ちが薄れたこの馬には響かず。今回も最内枠からの発走は痛かったも、後方からの競馬で前との差は詰まるところがなく、最下位で終わる。協議の結果、引退が決まりました。★レッドマグナス

f:id:yakifish:20200825181938g:plain レッドマグナス(牡・緒方)父ドゥラメンテ 母シックスイス

2023.08.06
8月6日レース後コメント(14着)

小沢大仁騎手「キックバックを浴びると失速することはわかっていたので、前で後ろから突いてもらいながら粘り込む競馬をと考えていました。ただ、前回の門別でもそうだったようにゲートの駐立が悪くて、正反対の競馬になってしまって…。気持ちを切り替えて捲れるなら捲ろうと向こう正面からステッキを入れて動かそうしたのですが、一瞬反応があったくらいで、そこから前を追おうとファイトすることもなく進んでいかなかったです。最後は気の悪さを出して、完全に自分からやめてしまった感じでした。息は切れていなかったことからも気持ち一つだと思うのですが、気持ちの面の他にも課題は多く、競馬で力を出し切るのはなかなか難しいですね。何度も乗せていただいたのに、このような結果に終わったこと申し訳なく思っています。すみませんでした」

緒方調教師「最内枠を引いた時点で嫌な予感はしていたのですが、そのうえスタートで立ち遅れたことで思い描いていたレースプランとは真逆の競馬になってしまいました。ブリンカーを着けてからというもの、周囲が見えなくて不安になるのかゲートの中でキョロキョロし、駐立が悪くなってスタートで後手を踏むという悪循環に。かといってブリンカーを外すと前進気勢を欠いて道中の進みが悪くなってしまいますから…。何とも難しいですね。最低でも5着以内に入って次につなげたかったのですが、このような結果になってしまい大変申し訳ありません。今回の結果を受けて、今後についてクラブサイドと協議をおこなうことになりました」

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2023.08.08
引退

本馬は8月6日の札幌競馬・3歳未勝利(ダ1700m)に出走して14着での入線。これまでの競走成績やレース内容などを踏まえ、本馬の今後について関係者の間で協議した結果、誠に残念ではございますが、ここで引退の結論に至りました。出資会員の皆様には追って書面にて詳細をご報告させていただきます。なお、本馬は乗用馬に転向する予定です。長い間、レッドマグナス号にたくさんのご声援をいただき、ありがとうございました。

緒方調教師「私の厩舎開業と同時に入厩してきた思い入れのある一頭でしたし、馬っぷりの良さからも能力を感じていただけに、ここで競走馬生活にピリオドを打たなくてはならなくなってしまったことに対して申し訳ない気持ちで一杯です。どうも気性的に集中し切れないところがあり、それがネックになっていた印象。矯正馬具を着けたり調教方法を工夫したりするなど、ここまで色々と試行錯誤してきたのですが、劇的な変化をもたらすには至りませんでした。特に近4走のうち3走で最内枠を引いてしまったように枠順にも恵まれず、そのあたりも含めて私の力不足だったと思います。本当に申し訳ありませんでした。今後は乗用馬に転向するとのことで、マグナスのセカンドキャリアが充実したものになることを願ってやみません」

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前走の地方交流戦では激しい先手争いを演じ、3角あたりから失速し出し、直線は逆噴射してしまったレッドマグナス。揉まれ弱く、集中力の維持に課題がある馬なので、ハナへ行くのがベストだと思いますが、スタート(ゲート)がやはり遅すぎる。また、レース数を重ねる中で走ることへの気持ちが薄れるばかり。今回、掲示板を確保できないとこの後の出走は厳しい状況なので、何とか奮起して欲しいと願っていましたが、引き当てた枠は痛恨の最内枠。前走よりも頭数が揃い、レースレベルもアップ。走る前から厳しい結果に終わるのはハッキリしていました。

実際、レース当日のマグナスですが、馬体重は前走からマイナス4キロとスッキリ見せていましたが、トボトボ周回して気配は地味。やはり厳しいなあと思うばかりでした。

そして、レースではスタートに大注目でしたが、駐立が安定せずにガタガタ。小沢Jは何とかタイミングを合わそうと努めてくれましたが、半歩遅れる感じ。ただ、激しく促せばハナへ行けなくもなかったと見えましたが、マグナス自身が進んでいこうとせず。そこで腹を括り、後方からの競馬へと小沢Jは切り替えましたが、これは妥当な判断だと思います。あとは捲りの競馬でどこまで押し上げていけるかでしたが、向正面で早くも鞭を入れて仕掛けていくも、手が激しく動くばかりで前との差は詰まらず。やはりマグナス自身の走る気がないので、どうしようもなく。勝ち馬が直線を向こうという際には画面から見切れ、姿を確認出来た時にはフットワークはバラバラ。最下位に沈んでしまいました。少しでも意地を見せて欲しかったですが…。

レース後のマグナスですが、コメントから進退問題になるのは重々伝わり、8日(火曜日)の段階で引退が決定。確かに馬っぷりは良かったですし、POGでは評判の高い1頭にも。自分もそれに踊らされたのも事実ですが、芝のデビュー戦で追ってから伸びるところがなかったのは頭を抱えるばかり。その後、ダートで少し結果は出しましたが、藤原英厩舎からは早くも戦力外を告げられ、開業した緒方厩舎へ。色々と手を尽くしてくれましたが、こういう気性ではどうしようもなかったです。また、どこかのタイミングで去勢手術をして欲しかったですが、劇的な変化は難しかったでしょうねえ。それぐらい走ることへ淡白すぎました。

今後は乗用馬として第2の馬生が予定されていますが、今は少しでも良い余生となることを願うばかり。色々と勉強させられる1頭として記憶に強く残りました。お疲れ様でした。