ピクシーナイト(牡・音無)父モーリス 母ピクシーホロウ
日曜中京11R 高松宮記念(G1・芝1200m)6枠11番 戸崎J
・在厩場所:栗東トレセン
担当助手「阪急杯の1週前に頓挫があっただけに、今回は細心の注意を払いながら進めてきましたが、無事に22日の追い切りを終えることが出来ました。先週にしっかり負荷を掛けて仕上げているので、今週は疲労が残らないように終い重点に控えて時計を出しましたが、全体が52.8秒で、ラスト1ハロン12.0秒と好時計をマークしてくれました。道中は抑えるのに苦労するぐらいでしたし、目一杯に追っていればもっと楽に時計が出ていたでしょう。帰厩した当初は少し重めが残るのではないかと懸念していましたが、こちらの心配をよそに良い状態に仕上がっていますよ。追い切った後の上がり運動ではシャキシャキと歩くことが出来ており、リンパ管の状態は良い意味で変わりありません。一度でも競馬を使えていれば自信を持って本番に向かうことが出来るものの、1年以上のブランクに加えて、あの落馬事故の後でもありますから、まずは無事にレースを終えて欲しいというのが本音ですね。ただ、3歳時にスプリンターズSを勝利したように、力を発揮すれば好勝負になってもおかしくありませんから、後は新コンビとなる戸崎騎手の手綱捌きに期待したいところです」(3/22近況)
助 手 19栗坂重 58.8- 44.0- 29.4- 14.6 馬なり余力
助 手 22栗坂良 52.8 - 37.9 - 24.2 - 12.0 強め アリストテレス(古オープン)馬ナリを0.2秒追走0.2秒先着
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第2回中京6日目(03月26日)
11R 高松宮記念(G1)
芝1200メートル 4歳上OP 指定 国際 定量 芝・1200m 発走15:40
枠 馬 馬名 性齢 重量 騎手
1 1 トゥラヴェスーラ 牡8 58.0 丹内祐次
1 2 ウォーターナビレラ 牝4 56.0 吉田隼人
2 3 キルロード せ8 58.0 和田竜二
2 4 ダディーズビビッド 牡5 58.0 秋山真一郎
3 5 メイケイエール 牝5 56.0 池添謙一
3 6 ナランフレグ 牡7 58.0 丸田恭介
4 7 ヴェントヴォーチェ 牡6 58.0 西村淳也
4 8 ロータスランド 牝6 56.0 岩田康誠
5 9 ディヴィナシオン 牡6 58.0 松本大輝
5 10 オパールシャルム 牝6 56.0 武藤雅
6 11 ピクシーナイト 牡5 58.0 戸崎圭太
6 12 アグリ 牡4 58.0 横山和生
7 13 ファストフォース 牡7 58.0 団野大成
7 14 トウシンマカオ 牡4 58.0 鮫島克駿
7 15 ナムラクレア 牝4 56.0 浜中俊
8 16 グレナディアガーズ 牡5 58.0 岩田望来
8 17 ボンボヤージ 牝6 56.0 川須栄彦
8 18 ウインマーベル 牡4 58.0 松山弘平
○生野助手 「阪急杯での復帰を目指してきましたが、歩様の乱れがあり、放牧を挟んでここへ。落馬事故明けでメンタル面での不安は残りますが、やれることはやってきました。パワーがあって、馬場は少々重くなっても大丈夫。ただ、ブランクが長いですからね。まずは無事にの気持ち。そのなかで、G1馬らしい走りを見せてくれればと思います」(日曜版・競馬ブックより)
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【高松宮記念】1年4か月ぶりピクシーナイト間に合った 陣営「加速力やバネがある」(スポーツ報知より)
今回が復帰戦となるピクシーナイト(牡5歳、栗東・音無秀孝厩舎、父モーリス)はこの日、朝一番の坂路をゆっくり駆け上がった。馬体に重厚感があり、迫力を感じる動きを披露した。その後はゲートで駐立を確認した。生野助手は「雰囲気は悪くないです。先週びっしり追ったことで、良くなってきています」と上々の感触を伝えた。
1年4ヶ月ぶりの実戦だが、「いい意味で以前と変わりなく、乗っている感じはいいです。加速力やバネがありますね」とG1馬の乗り味を高く評価した。一昨年のスプリンタースSは横綱相撲で完勝しており、能力さえ出せればいきなり好走しても驚けない。
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前走の香港スプリントは慣れない環境に少し気を遣い、スタートで後手を踏む形。そ道中の進みっぷりも良くなく、4角を回る時も後方の位置。さすがに上位は厳しいかなというところで落馬事故を避けきれずに転倒。左前橈側手根骨を骨折してしまいました。
そして日本へ帰国後、細かい骨片を取り除き、大きな骨片はボルト固定の処置と約3時間半の手術を経験。転倒の衝撃で膝の内側の骨が剥離するといった珍しい症例だったようです。
その後は年明けにNF早来へ移動し、本格的な療養生活へ。骨折箇所が固まるまで無理することが出来なかった為、3ヶ月ぐらいは舎飼が続き、昨年4月頃から曳き運動を開始。そして昨年6月頃からウォーキングマシンでの運動を開始、昨年7月中旬頃からトレッドミルでの運動開始と慎重を期して段階を踏み、昨年10月末頃から坂路での乗り込みをようやくスタート。なかなか進まずにもどかしい日々でしたが、ピクシーナイトは良く耐えてくれたと思いますし、坂路で乗り出してからは良い感じで上昇カーブを描くことが出来ました。そして遂に今年の1月末に栗東へ。
当初は前哨戦となる阪急杯へ向け、調教&追い切りを重ね、この馬らしい動きを見せていましたが、帰厩目前で発症した左トモのリンパ管炎が再発。歩様に違和感が出た為、阪急杯への出走を見送り、一旦NFしがらきへ。その後、回復が捗り、高松宮記念への出走に間に合いましたが、1年3ヶ月ぶりの実戦がG1というのはさすがに厳しく、追い切りでは動いてはいるも、良かった頃の研ぎ澄まされた感じはなし。
1200mでは底を見せず、ポテンシャルの高さはこのメンバーでも随一だと思うので、ピクシーナイトの底力に期待はしているも、過度の期待はさすがにどうか。繊細なところもあるので、落馬事故のトラウマがあるかもしれません。その点、外目の枠に入ったのは良かったとは思います。また、脚元を考えると、ソフトな馬場でやれるのは悪くないですし、パワフルさは健在。
まあ、今回に関しては、無事レースへ戻ってきたのが1番ですし、無事に走り終えて欲しいところ。そして徐々に良かった頃の姿に近づいていってもらえればと思います。