アルテアシップ（牡・手塚）父ルーラーシップ 母ギモーヴ
・在厩場所：北海道・ノーザンファーム空港
・調教内容：週5回屋内坂路コースでハロン14～16秒のキャンター2本、残りの日は軽めの調整
担当者「ここまで15-15を中心に乗ってきましたが、動きは良かったので、この中間はハロン14秒ペースまで脚を伸ばしています。自発的に進んで行こうとする部分はまだ物足り無いものの、だからと言って走ることに対して後ろ向きな気持ちはありませんし、道中止まるような仕草も見せていません。また、促しつつも最後までしっかりと走り切ってくれるのですが、やはりシュッと反応する感じではなく、長く脚を使うタイプのように思いますから、上がりを要するようなレース展開が合っていそうですね。あとは繋ぎが緩いのでウッドチップと擦れてしまうこともありますが、その他で脚元に痛みが生じることはなく、順調に進められていますよ。このままトラブル無く速めのペースで乗り込めるようであれば、早ければ来月にも移動可能と見ています。馬体重は５２７キロです」（3/1近況）
ウォータースケイプ（牡・宮田）父ダイワメジャー 母オープンウォーター
・在厩場所：北海道・ノーザンファーム早来
・調教内容：週3回屋内坂路コースでハロン15～16秒のキャンター1本と周回コースで軽めのキャンター2700ｍ、週1回屋内坂路コースでハロン16～18秒のキャンター2本、週1回周回コースで軽めのキャンター2700ｍ、残りの日は軽めの調整
担当者「前回から調教メニューに大きな変化はありませんが、変わったところと言えば坂路調教では終いだけハロン15秒を取り入れました。最近は成長と共に膝付きがいくらか気になってきたので、あまりピッチを上げないで様子を見ていましたが、だいぶ解消されてきましたし、また徐々に進めていきたいですね。今のところ調教中のコントロールに問題はないですし、基本的に扱いやすい馬ですよ。ダイワメジャー産駒らしく、スピードタイプで距離はあまり持たないと思いますし、前に行って押し切るようなイメージがありますね。大型馬なので、脚元には十分に注意していきたいですが、今のところ5月ぐらいに移動させて夏デビューを視野に入れられればという目標を持って進めています。馬体重は５３２キロです」（3/1近況）
アフィリオン（牡・古賀）父サトノダイヤモンド 母イストワールファム
・在厩場所：北海道・ノーザンファーム空港
・調教内容：週5回屋内坂路コースでハロン15～17秒のキャンター1～2本、残りの日は軽めの調整
担当者「これまで気持ちが先行するところがありましたので、この中間もその点は意識して進めてきましたが、だいぶ落ち着きが出てきましたね。常歩だけで無く、走っている時も少しずつコントロールが利くようになりましたし、ようやく乗っているスタッフが手の内に入れられるようになりました。心身のバランスが取れてきたことから、先月よりもキャンターの質は一段階上がったと思いますが、まだサトノダイヤモンド産駒らしくトモを含めて緩さが残っている現状ですので、今後も負荷を掛けつつ乗り込んでいく必要がありますね。疲れの出やすい背腰や右前に関しては特に問題ありませんし、この馬なりに順調に進められていますから、今のところ5月くらいには態勢が整う想定をしています。馬体重は４５９キロです」（3/1近況）
ニュージーズ（牡・木村）父リアルスティール 母ミュージカルウェイ
・在厩場所：北海道・ノーザンファーム空港
・調教内容：週3回屋内坂路コースでハロン15～18秒のキャンター1～2本、残りの日は軽めの調整
担当者「この血統らしく持っているポテンシャルは高いと思いますが、現状はまだ心身の幼さが目立っているので、成長を促すことが最優先ですね。背丈が伸びてきたのと同時に、横にも幅が出てきたので馬体に関しては徐々に変わってきているものの、道中は力みがちですし、精神面に関してはまだまだ成長を待つ必要がありますね。それでも、先程言ったように能力の高い馬ですから、終いまで脚取りはしっかりとしていますし、15-15のペースにも対応してきたかなと感じます。あとはリアルスティール産駒にありがちなのですが、成長に伴い少し前捌きに硬さが出てきそうで、無理をさせると怪我に繋がりかねないですから、その点は注意して進めていければと考えています。馬体重は４９７キロです」（3/1近況）
ヴァイザーブリック（牡・池上）父ブリックスアンドモルタル 母ヴァイスハイト
・在厩場所：北海道・ノーザンファーム空港
・調教内容：週1回トレッドミルで軽めのキャンター、残りの日はウォーキングマシン
担当者「現在はリフレッシュの為に乗り運動は控えていますが、それまでは坂路コースでハロン16秒まで脚を伸ばしていました。心身共に幼い面が目立っていましたが、ここに来てようやく精神面は安定してきましたね。走っている時には気持ちが入ってしまうことはあるものの、以前のように乗り手を煩わせるところまではいきませんし、何か悪いことをしようとも思っていないですね。併せ馬でも集中力が増して、コントロール性も先月よりは高くなった印象です。走りはまだ力強さに欠けますが、元々素軽い動きで芝向きのフットワークをしており、体型的にも成長途上なので仕方ない部分はありますね。ここで一気に負荷を強めていくと心身のバランスが崩れてしまって修正に時間が掛かると思いますから、今後もメンタル・フィジカル両方の状態をよく見ながら、ペースを上げていければと考えています。馬体重は４３７キロです」（3/1近況）
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アルテアシップは引き続き淡々と調教を消化。もう少しピリッとしてきた欲しいですが、疲れを見せずに頑張っていることで体力はしっかり備わってきている筈。パワー型だと思いますが、芝の実戦で良さが出てきてくれないかなあ？
ウォータースケイプは馬体面で変化が見られることで、この中間は調教のペースを意識的に控えていたようですが、少しずつ気持ちと体がフィットしてきた感じ。今後はオーバーワークに気を付けつつ、移動を目指して上昇カーブを描いていって欲しいです。
アフィリオンは弱さをチラチラ見せつつ、競走馬としてのセンスの高さを感じさせる身のこなし。今後は更に動きの質を高めていって欲しいです。
血統馬らしい雰囲気を醸しつつ、成長のスピードが緩やかなニュージーズ。心身が噛み合ってくれれば、高いパフォーマンスを見せてくれると思うも、素質の芽を摘まないように大事に育てていって欲しいです。
ヴァイザーブリックは馬体重を減らし、この中間はリフレッシュに充てていた様子。走ることへの前向きさ・集中力が出てきているのは好感ですが、危うさもまだまだ多く残す現状。ひとまず気持ちが悪い方へ向かないよう、引き続き丁寧に接していって欲しいです。
