ギモーヴの２１（牡・手塚）父ルーラーシップ
・在厩場所：北海道・ノーザンファーム空港
担当者「この中間は順調に調教ペースを上げることが出来ています。現在は、週3回坂路コースでハロン18秒のキャンター1～2本に加えて、周回コースも軽めのキャンターで2500ｍ乗り込んでいます。500キロを超える馬体に成長していますが、見た目よりも騎乗してみると素軽い動きをしてくれますよ。騎乗者の指示への反応が早く、操作性が良いタイプですね。騎乗運動が続いていますが、素直さや気の良さに変わりはなく騎乗者の求めたことにしっかりと応えてくれるところは本馬の長所と思います。課題としては、乗り込み量は増えているにもかかわらず、お腹がボテッとしてトップラインに筋肉が付いてこないところですね。これからは、調教量だけでなく運動の質を向上させることに注力して、体全体の伸縮を使ったフォームで走れるように意識して騎乗していくつもりです。体調面は良好で脚元に今のところ気になる箇所もないので、運動を継続していける状態です。馬体重は５１０キロです」（10/1近況）
オープンウォーターの２１（牡・宮田）父ダイワメジャー
・在厩場所：北海道・ノーザンファーム早来
担当者「その後も順調に運動を継続しており、9月に入ってからはロンギ場や角馬場でキャンターを15分ほど行っていましたが、9月中旬より坂路コースにも入れて、現在は軽めのキャンターで週3回登坂しています。坂路コースでの走りには安定感があり、やや硬さはあるものの程良く芯の通った硬さという印象で、感触は良いですよ。あとは前後の連動性が出てくるとさらに良くなると感じています。まだ子供っぽさはあるものの、ここまでの調教には無理なく付いてきていて、体重が増えているところを見るとまだまだ余裕がありそうです。精神面では多少敏感なところがあり、物音や見慣れないものに対して大袈裟なリアクションを取ることもありますが、受け入れるまでそう時間は掛かりません。飼い葉食いは良好ですし、健康状態にも問題はありません。まずは体力作りに重点を置いて進めていきたいと思います。馬体重は５２２キロです」（10/1近況）
イストワールファムの２１（牡・古賀）父サトノダイヤモンド
・在厩場所：9月13日に北海道・ノーザンファーム空港へ移動
担当者「移動してまだ数週間ですので、まずはこちらの環境に慣らすことから始めています。現在は、馬房内で背慣らしを行うと共に、週3日ロンギ場でグランドワークを行って人との信頼関係を築いているところです。ロンギ場での走りをみると、右前脚に頼って走るところがあり、現時点でも少し疲れが出ていますから、騎乗運動に移行した際は注意して進めていくつもりです。性格は素直なのですが、人に対して臆病な面がありますね。物音などに敏感に反応してしまうこともあるので、余計なストレスを溜めこまないよう騎乗運動の開始のタイミングを見計らいながら進めています。飼い葉は食べてはいるものの、馬体重の数字が示す通り、思ったよりも増えてこないので、ここは焦るところではないと考えています。今後も本馬の状態に沿った調教メニューにて進めていきます。馬体重は４３４キロです」（10/1近況）
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８月中旬頃から周回コースや坂路へ連れ出していたギモーヴの２１ですが、この中間も着実に前進し、普通キャンター程度で週３回の登板を課し、それ以外の日には周回コースでじっくり脚慣らし。１歳のこの段階でここまで進んでいるのは立派だと思いますし、走ることに対しての課題が少ないのも特筆モノ。あとはこの優秀さが競馬に直結してくるようなら嬉しいです。また、ボテッと見せるのは体型かなと思いますが、後々はシャープ見せるような取り組みを考えるのもありでしょう。
オープンウォーターの２１は『ザ・ダイワメジャー』といった感じで良くも悪くも父らしさが全開。課題がハッキリしているので、逆に扱いやすいのかもしれません。敏感な面に関しては色々経験させることで慣れてくれば、受け入れてくれると思います。
イストワールファムの２１は育成厩舎へ移動して半月。丁寧に人間との信頼関係を築いている段階ですが、右前脚を頼って走る面があるとのこと。それにより少し疲れが出ているというのは心配材料。また、性格面を見ると、良血の坊ちゃんといったタイプでひ弱さを感じるのが悩ましいところ。馬体重がもう１つ増えてきていないのも、精神面の課題の影響を感じざるを得ません。ここはマイペースで進めていくことを重視し、後々まで響いてきそうな課題を克服できるように頑張って欲しいです。
