インディゴブラック（牡・奥村豊）父キタサンブラック 母カーニバルダクス
土曜東京７Ｒ ３歳１勝クラス（ダ２１００ｍ）優勝（１番人気） 横山武Ｊ
五分のスタートから促しつつ好位2番手に付けます。４コーナー付近で先頭に並びかけ、最後の直線コースを向いてあっさり先頭に立つと、後続馬に交わされることなくそのままゴールし、嬉しい２勝目を飾っています。
奥村豊調教師「おめでとうございました。ゲート内ではソワソワとしていましたし、スタートしてからも流れが落ち着くまで頭を振って折り合いを欠いていましたが、収まってからは最後まで危なげないレース内容で勝ち上がってくれました。東京競馬場に到着後も環境の変化に戸惑うようなことはなく、パドックでも適度に気合いを見せるほどでしたし、雰囲気は良かったですね。ただ、ゲート内では周りの馬につられてしまって煩いところを見せた為に、次走までに何度かゲートの確認を行うように発走委員から注意を受けました。レース後、横山武史騎手は『スッと好位に取り付けることが出来ました。ただ、折り合いを付けるために、逃げ馬の後ろに付けたのですが、頭を上げてあからさまに嫌がっていたので、進路を外に取ったところ、その後は折り合いついてスムーズな競馬が出来ました。直線で抜け出した後は最後まで交わされることはなかったですし、現状は広いコースでのびのび走らせる方が良いように思いました』とのことでした。途中、折り合いを欠きながらも、早めに動いて最後まで交わされなかったように、力が発揮できればこれだけの走りを見せてくれるのですから、今後もいかに自分の形で競馬が出来るかがカギになってきそうです。この後はトレセンに戻って状態をよく確かめてから、相談させていただきたいと思います」（レース結果）
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奥村豊師「先週は改めておめでとうございました。課題がある中でも、自分の競馬が出来ればあっさり勝ち上がってくれるのですから、心身がしっかりするまで自分の形にこだわった競馬を続けていく方が良さそうですね。東京競馬場からトレセンに戻って状態を確認したところ、脚元含めて目立ったダメージはなく、体調も問題ありませんでしたが、走り切った疲労は見られましたので、無理せず牧場へ戻させていただきました。次走の予定につきましては今後の状態を確認してからになりますが、可能であればジャパンダートダービーを視野に入れていきたい気持ちがあるので、馬の様子を確かめつつ検討していきたいと思います」（5/18近況）
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セラフィナイト
土曜東京８Ｒ ４歳上１勝クラス（芝１６００ｍ）３着（１番人気） 戸崎Ｊ
チークピーシズ着用。まずまずのスタートを切ると、道中は中団からレースを進めます。直線では馬場の３分所からジワジワと脚を伸ばしましたが、勝ち馬とコンマ１秒差の３着でゴールしています。
宮田調教師「前走は開幕週の馬場で辛いところがありましたが、開催も進んで開幕週ほどは前が有利という馬場状態では無くなってきていましたから、その点はプラスに働くのかなと思っていました。また、それに加えて調教ではチークピーシズの効果から良い意味でピリッとしたところが見られ、実戦でもその効果を期待して着用したものの、良くも悪くもこれまでと変わりない走りでしたね。良い意味では落ち着いていると言えるのかもしれませんが、調教ほどチークの効果が感じられず、パドックからやたら気配が大人しい感じでした。そういったところも影響してか、スタート後はスッと行き脚が付かなかったですし、3コーナーでペースが緩んだところで上手くポジションを巻き返せた感じでした。直線でも諦めずに走ってはいるものの、戸崎圭太騎手が『これまでと一緒で勝ち切るにはもうワンパンチ足りない感じ』と話していたように、差せそうで差せないもどかしい走りになってしまいました。そういったところをカバー出来ればと思い、道具を試してみたものの、思ったほどの効果が見られず残念です。上がって来た時の息遣いはフーフー言っていて、頑張って走ってくれてはいましたし、この後についてはレース後の状態をよく見て判断します」（レース結果）
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宮田師「先週の競馬では馬具を工夫してみましたが、大きな効果はありませんでしたね。崩れることなく安定して走れてはいるものの、本当に良い頃と比較すると前向きさが足りないので、そこがワンパンチ足りない原因ではないかと考えています。レース後は続けて走ったことでそれなりに疲れはありましたし、無理せず昨日ノーザンファーム天栄へ放牧に出させていただきました」（5/18近況）
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メッセージソング
土曜中京９Ｒ あずさ賞（芝２０００ｍ）８着（７番人気） 藤岡康Ｊ
今回はチークピーシズを着用しています。モッサリとしたスタートから、促しつつ好位の一角を追走します。残り８００ｍ付近から押し上げていこうとしますが、最後の直線コースでは目立つほどの伸び脚は見られず、８着入線しています。
藤岡調教師「前走から体重は大幅に減ってしまいましたが、しっかり乗り込んでのものですし、体にメリハリがあって競走馬らしい体つきになってきました。今回は集中力を高める為にチークピーシズを着けさせていただきましたが、心身ともに幼さが目立つものの、調教では走りに対して前向きさが見られて効果を感じましたから、レースでも良い方に向いてくれると期待していました。ゲートの出は一息でしたが、スッと行き脚が付いて良いポジションで流れに乗っていくことが出来ましたし、勝負どころまで良い形で運ぶことができました。ただ、ペースが上がったところでポジションを下げてしまい、最後はジリジリとしか伸びなかったですね。レース後、康太(藤岡康太騎手)は『前走と比較すると、走りに対して前向きさが見られましたし、3コーナーまでは良いところで流れに乗っていくことが出来ました。ただ、ペースが上がったあたりから置かれ気味になり、最後はジリジリとしか伸びてくれなかったですね。依然、心身ともに幼さが目立ちますが、チークピーシズの効果から、走りに対して前向きさは見られましたし、馬がしっかりとするまでは、芝のスピード勝負よりダート戦の方が良いように思います』とのことでした。芝の走り自体は良かったものの、スピードが上がるとまだそれに対応できないところが窺えましたから、その辺りを見ると現状はダート戦の方が堅実に走ってくれるかもしれません。この後はトレセンに戻って状態をよく確かめたうえで、相談させていただきたいと思います」（レース結果）
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藤岡師「先週は勝負どころでスッと上がっていくことが出来なかったものの、好位で流れに乗って行けたように、レースを経験する毎に走りに対して前向きになってきたように思います。トレセンに戻って状態を確認したところ、脚元含めて目立ったダメージはなく、体調も問題ありませんでしたが、無理せず牧場へ戻させていただきました。次走の予定につきましては、牧場で状態を確認しながら検討していきたいと思います」（5/18近況）
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土曜日（5/14）に出走した出資馬の出走結果・レース回顧をまとめて。
前走の中山戦では先々を見据え、馬の後ろで我慢させたり、馬群で揉まれる経験をさせたインディゴブラック。ただ、レースへ行くと、気の強さからエキサイトしてしまい、窮屈な競馬を強いられたことで失速。残念な結果に終わっていました。
それを受け、今回陣営らは『如何に気分良く走らせるか』に意識し、レースへ臨んだと思いますが、パドックではジワッと発汗していましたが、この馬なりに我慢は利いていた方。馬体の張り等は問題なかったと思います。ただ、騎手が跨ってからは余計にピリッと。発汗が少し目立つようになっていましたし、返し馬も先出し。脆さを出してしまうと、直線の長いコースだと失速してしまうんだろうなあと思い浮かびました。
レースでの注目点はまずゲート。揉まれると能力半減なので五分に出れるかが１つポイントだと見ていましたが、ゲート内でガチャガチャし、油断すると立ち上がりそうな雰囲気。『何とか五分に出て欲しい』と祈りながら見ていましたが、そこは横山武Ｊ。タイミングを合わせて、ほぼ五分のスタートを切ってくれました。そして注文通りにハナへ行こうとしてくれましたが、隣のサドルがハナを主張。競り合いを避けるため、サドルの後ろにつけましたが、どうしても追い掛けるところがあって折り合いを欠く感じに。キックバックも嫌なんでしょう。そこで外目へ持ち出し、フッと力みが消えてくれたのは○。あとは横山武Ｊの手腕で道中宥めてもらい、直線の長い東京コースでも入り口早々で逃げたサドルを交わしていく積極性。最後まで勢いを維持できるのかちょっと心配でしたが、気分良く走らせれば、想像以上の力を発揮してくれるのがインディゴブラックの真骨頂。気を抜かないように気合とつけつつも、悠々とゴールへ。
未勝利を勝った時のような独走にはなりませんでしたが、今回の走破時計も優秀。私の過去の出資馬では時計面で限界のある馬が多かったですが、速い時計にも対応できるので、まだまだ上を目指せるでしょう。ただ、自分の競馬が出来なければ、大敗まであるタイプです。
レース後のインディゴブラックですが、ひとまず馬体の無事を確認すると一足先にＮＦしがらきへ放牧。ただ、一生懸命走ってくれたので、疲れ・反動が出てしまうかもしれません。まずは焦ることなく、回復に努めてもらえればと思います。また、次走に関してはジャパンダートダービーの文字が出ていますが、出走枠に滑り込めるのかな？ まあ、まずは状態優先でレースプランを検討してもらえればと思います。
セラフィナイトは自滅することなく、コツコツ頑張ってくれる孝行馬ですが、直線でのせめぎ合いでグイッと出てきてくれないのが悩ましいところ。先頭に立つのが嫌というのではなく、単純にひと押しが足りないのでしょうね。
前走から中２週のレース参戦でしたが、叩いた上積みはあまり感じられなかったも、馬体の艶・張りは良好。デキ落ちは全くなかったでしょう。そして今回はレースでの集中力アップにチークピーシズを着用。これがゴール前でのワンパンチに繋がってくれることを願ったのですが…。
レースぶりに関しては、五分のスタートから道中は前に壁を作り、脚を溜めながらの追走。背の低い馬なので馬群で揉まれるのは本当は良くないのかもしれませんが、見た目には苦にする感じはなく、ノビノビ走れているように見えました。そして直線では少し捌きづらいところはありましたが、前が開いてからはじわじわ加速。手応えは十分でしたが、追ってからビュッと伸びてくる感じが足りないのが悩ましいところ。突き抜けても良いと思うのですが、脚色がきっちり同じになってしまって３着。内々を上手に立ち回ってきた馬に迫るのがやっと。並び掛けるところまでは行きませんでした。
レース後のセラフィナイトですが、一生懸命走ってくれた疲れは感じますが、脚元等はひとまず大丈夫そう。ただ、２戦連続で使ってきたこともあり、クタッとする前に一息入れることとなりました。良い頃の前向きさが戻ってこないのがワンパンチ足りない要因ということですが、キャリアを積んできて、レース慣れし過ぎてるのかな？
その打開策とすれば、ブリンカーの装着が１つ案だと思いますが、小柄な馬とは言え、パワーを秘めているのがセラフィナイトだと思うので、目先を替える意味でダートへ矛先を向けてみることを考えても良いのかなと思います。
メッセージソングは前走からマイナス１４キロでの出走となりましたが、汗を掻きやすい時期になってきましたし、ＮＦしがらきでコツコツ乗り込んできたことで馬体面でメリハリが出た分だと思います。また、集中力アップの為にチークピーシズを着用していましたが、馬の雰囲気は良くなっていたと思います。
レースは五分のスタートから少し促して前目のポジションをキープ。流れにはスッと乗れていたと思います。ただ、勝負どころからペースが上がると、鞍上の手がだんだんと激しく動くように。それに合わせてメッセージソングもグッとハミを取ってくれれば嬉しいのですが、ピリッとせずにじりじり置かれる、前との差が開いていくように。そして直線では少し外へ持ち出した際、一瞬伸びる感じはあったも、勢いは持続せず。坂を駆け上がるところから苦しくなってしまって失速してしまいました。放牧を挟んで心身の成長を促してきましたが、幼過ぎるので、もっともっと大人へと成長してきてくれないと辛いでしょうねえ。
レース後のメッセージソングは馬体面で気になるところはなし。活気もあります。ただ、現状のまま使っていっても、結果には繋がらないと思うので、再度ＮＦしがらきへ放牧に出し、心身の成長を促し、コツコツ鍛える上げることになりそうです。馬体は良い感じで変わってきているので、それに気性面での成長が伴ってくれることを切に願っています。
