インディゴブラック（牡・奥村豊）父キタサンブラック 母カーニバルダクス
日曜新潟11Ｒ レパードＳ（Ｇ３・ダ１８００ｍ）１３着（１１番人気） 西村淳Ｊ
躓くような発馬となってしまいますが、態勢を立て直すと果敢に押して３番手を確保します。勝負所では早めに手応えが悪くなると、直線では脚が上がってしまい、最後は後方で流れ込んでいます。
奥村豊調教師「帰厩してからの感触は、キックバックの部分以外は春先よりもだいぶ大人になったなというイメージを持っていました。ですから、揉まれない競馬さえ出来れば重賞でもやれると思って臨んだものの、そう甘くは無かったですね。恐らく外枠であればもっと違う作戦で競馬を組み立てられたのでしょうが、この枠ですとキックバックを避けるためには出して行くしかありませんし、今日の流れではさすがに厳しかったです。西村淳也騎手の話では『スタートで躓いてしまったことが一番の誤算でした。それから巻き返していったものの、内の馬に接触するなどスムーズに先行できませんでしたし、何とか外目の3番手を取ったのですが、そこまでかなり脚を使いましたからね。それに想定以上にペースが流れて、最後はバテてしまいました。キックバックの他にも勝負所で馬が寄ってくるとかなり外へ逃げようとしていましたので、気性面の課題は大きいと思います。もう少しどっしりと構えられるようになると、レースプランは広がりますし、上でも通用してくるのではないでしょうか。まだまだ伸びしろの大きい馬ですから、この先成長した時が非常に楽しみです』と力は感じてくれたようです。とてもタフなレースになって、直線半ばでは歩くような感じになっていたところを見ると、心身共にそれなりにダメージは有るでしょうから、この後はトレセンへ戻ってよく確認した後、ひと息入れさせていただきます」（レース結果）
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・在厩場所：栗東トレセン／11日に滋賀県・ノーザンファームしがらきへ放牧予定
・調教内容：軽めの調整
奥村豊師「新潟競馬場からトレセンに戻って状態を確認したところ、走ったなりの疲労こそ見られたものの、脚元含めて気になるところはありませんでした。自分の形に持ち込めないとモロさを見せてしまいますが、まだ成長途上の段階ですし、これから経験を積んで慣れていけばどのような競馬になっても対応してくれるようになるはずです。この後は無理せず放牧に出させていただきますが、次走の予定については牧場で状態を確認しながら検討していく方針です」（8/10近況）
⇒⇒11日に滋賀県・ノーザンファームしがらきへ放牧に出ています。（11日・最新情報より）
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実戦は５月の東京・ダ２１００ｍ以来、約３ヶ月ぶりの出走となったインディゴブラック。馬体重はプラス１０キロでの出走となりましたが、これは全て成長分だと思いますし、春先よりも集中してパドックを歩くことが出来ていたのは好印象。成長を実感する部分でもありました。
ただ、メンバーを見渡すと、ゆくゆくはＯＰでバリバリ活躍し、複数の重賞勝ち馬が出ても不思議ではないＨレベル戦。現状のインディゴブラックは手前の替え方が上手でなかったり、背腰がパンとしていないことでパワフルさは一息。ポテンシャルの高さに期待しつつも、甘くはないんだろうなあとは見ていました。
そしてレースでは現実の厳しさを感じる結果へ。内枠に入ったので何とかスタートを決めて欲しいと見ていましたが、ゲートを出てすぐ躓く不利。揉まれ込むとダメなことから懸命に立て直し、西村淳Ｊは前へと促すも１角までにゴチャゴチャするロス。この時点でインディゴブラックには精神的な余裕はなくなっていたと思います。そして何とか３番手から競馬を進めることは出来ましたが、勝負どころからのペースアップに際してだんだん苦しくなり、４角を回ってくる時には勝ち馬の迫力に圧倒され、外へ逃げようとする面を覗かせてバタバタ。最後の直線入り口で早くも力尽きてしまいました。そして走破時計が示すように、何とかゴールへと辿り着きました。人気よりも上の着順には来てくれるかなとは思ってたんですが…。
レースで死力を尽くしたインディゴブラック。その後の疲れ・反動を心配しましたが、脚元等は大丈夫。ただ、精神的にかなり疲れていると思うので、ＮＦしがらきへ移動後はこの苦痛をしっかり取り除くことから始めて欲しいです。
今回、インディゴブラックには厳しい経験となったでしょうが、同世代の強い相手に揉まれたことを今後の糧にして欲しいところ。まだまだ心身共に幼さを残すので、牡馬らしいドッシリ感が出てきて、馬体や追い切りの動きに更なる迫力・凄みを増していって欲しいです。
