レッドデクスター(牡・橋口)父イスラボニータ 母パイタ
2021.11.11
栗東:橋口慎介厩舎
調整メニュー:引き運動
橋口調教師「追い切った翌日なので引き運動のみの調整です。馬体や脚元には問題なく、飼い葉もしっかり食べていますし、変にテンションが上がることもありません。手加減せずビシビシ攻めている割にへこたれた様子を見せていないあたり、心身ともに思いのほかタフなのかもしれないですね。調教で効果が見られたリングハミは装着し、チークピーシーズやブリンカーなどは着けないでレースに臨むつもりです。本数を積むたびに状態は上向いてきましたし、様々な面で進歩も窺えるだけに、芝の実戦でどういう走りをしてくれるのか楽しみにしています」
※11月14日(日)阪神5R・2歳新馬(芝1600m)に武豊騎手で出走します。
2021.11.10
栗東:橋口慎介厩舎
調整メニュー:角馬場(ハッキング)→坂路
坂路
レッドデクスター 53.2-39.0-25.9-13.2 一杯
ストロングウィル 52.2-38.1-25.0-12.5
橋口調教師「先週の金曜日にEコース(ダート)でゲートの確認、日曜日には坂路で終い重点に追うなど順調にメニューを消化。最終追い切りは坂路で、同じくデビュー前の新馬とテンから併せてビッシリ追いました。相手が動き過ぎたこともあって遅れを取ってしまったものの、自身の時計は詰めていますし、先週末からリングハミに替えたことでハミ受けが安定し、他馬に寄っていくような面は解消されてきたように見受けられます。以前に比べて集中して走ってもいましたから、及第点を与えられる内容だったのではないでしょうか。トモがパンとしていない分、前だけで走ろうとするところがあって、坂路で動き切れないのはその辺が影響しているのかもしれません。本当に良くなるのはもう少し先になると思いますが、現状でどれだけやれるのか見てみたいですね」
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第5回阪神4日目(11月14日)
5R メイクデビュー阪神 2歳新馬
芝1600メートル 混合 馬齢 発走12:20
枠 馬 馬名 性齢 重量 騎手
1 1 ハンス 牡2 55.0 横山典弘
2 2 クリノインパクト 牡2 55.0 岩田望来
3 3 ギルトレターズ 牡2 55.0 団野大成
3 4 フィンスタビライザ 牡2 52.0 角田大和
4 5 オメガラブロッシュ 牝2 54.0 和田竜二
4 6 レッドデクスター 牡2 55.0 武豊
5 7 スタニングスター 牝2 54.0 C.ルメール
5 8 ヴァハマ 牝2 54.0 川須栄彦
6 9 アキザクラ 牝2 54.0 丹内祐次
6 10 カレンマックナイト 牡2 55.0 松若風馬
7 11 タツセイリュウ 牡2 54.0 富田暁
7 12 リョウフウ 牡2 55.0 吉田隼人
8 13 タイセイナトゥーラ 牝2 54.0 幸英明
8 14 ハワイアンフェザー 牝2 54.0 松山弘平
○橋口慎師 「まだ子供っぽくて、走りに集中できていません。使いながら競馬を覚えていけば」(競馬ブックより)
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長年、シルクとロードで1口馬主をやってきましたが、第3のクラブとして出資することにしたのが東京サラブレッドクラブ。何故、このクラブにしたのかというと、
【1】社台ファームの馬に出資してみたい
【2】シルク・ロードとは違う牧場産・育成先の馬に出資してみたい
という2点。ただ、ノーザンファーム1強の時代がより確固たるものになっている現状を踏まれば、ちょっと無謀だったのかもしれません(笑)。
そして東京サラブレッドクラブで最初に出資した2頭の内1頭がパイロの19ことレッドデクスター。セレクトセールで購入されたパイタの19。これまでの母の仔は体質難に悩まされることが多かったですが、まず惹かれたのが馬っぷりの良さ。歩様も前脚の出が滑らかで可動域が広く、トモの踏み込みもマズマズ。父イスラボニータのような柔軟性を期待しました。また、パワフルな馬体からダートでも潰しが利くのかなと。
育成時のレッドデクスターは疲れが蓄積して少し調教メニューを緩める時期はありましたが、大きな頓挫はなし。ただ、課題として左前脚の出に硬さは早くから指摘されてきました。その為、育成の進み具合は早くなかったですが、淡々と調教を積み、7月下旬頃に初入厩。競走馬としての第1関門・ゲート試験をサラッと合格すると、滋賀・グリーンウッドへ移動してデビューへ向けて鍛えられてきました。
コツコツと乗り込むことで体力が備わってきたレッドデクスターは出の硬さは解消されてきましたが、全体的に緩さが残るので体と気持ちがフィットせず。また、大人しい馬だと思っていましたが、やんちゃな面が目立ち出し、鞍上の手を煩わせることも。正直、イメージしていた姿と現状の姿は乖離しつつあります。
そして10月下旬に帰厩すると、ここを目標に調教・追い切りを本格化。カイ食いが旺盛でタフな面を見せてくれている一方、追い切りでは遅れるケースが多く、前進気勢に欠けています。背中の良さなど素質は秘めていそうなのですが、どうも子供っぽさが目立ち過ぎます。
ひとまずデビュー戦から検討していたチークピーシズ等の馬具の着用は回避しましたが、こういう気性なので追走に手一杯になるかも。馬群から離れると余計に進んでいかないと思うので、武豊Jには五分のスタートから馬群の中でレースを進めてもらいたいです。そして軽く促しつつ、ポジションを維持。直線を向くまでは良いところで回ってきて欲しいです。あとは追い出してどこまで伸びてくれるかですが、この点は期待しない方が良いのかも。
まあ、今回に関しては第一歩として競馬を経験することが優先されるので、結果は二の次。そして競馬を経験したことで良い意味でピリッと目覚めてくれるのを願っています。