イルデレーヴ(牡・池添学)父ミッキーアイル 母デイトユアドリーム
土曜新潟6R メイクデビュー新潟 2歳新馬(ダ1200m)3着(2番人気) 北村友J
ややモッサリとしたスタートから、二の脚を活かして好位4番手を追走します。4コーナー手前で先頭に並び掛けて直線で追われますが、ジリジリとしか伸びず、デビュー戦は3着でゴールしています。
池添学調教師「新潟までの輸送を考慮して少し余裕をもって体を作っていたのですが、トレセンを出発する前とほぼ同じ体重でした。馬運車では少し落ち着きがなかった割には体が減らなかったので、輸送に強いタイプなのかもしれません。競馬場に到着してからは落ち着いており、パドックで馬っ気を見せていましたが、すぐおさまってくれましたし、良い雰囲気でレースに臨むことが出来たと思います。ゲートの出は少し遅かったですが、二の脚が速くスッと好位に取り付けることが出来ましたね。直線に向いた時はあっさり勝ち上がってくれると思いましたが、追ってからもうひと伸び出来ませんでした。レース後、北村友一騎手に聞いたところ、『ゲート内で丁度横を向いた時に扉が開いてしまい、その分互角に出ることが出来ませんでした。でも二の脚が速くリカバリーできましたし、いい形で直線に向くことが出来ました。手応えほど伸び切れなかったですが、体にまだ余裕が感じられましたし、レース運びそのものは良かったですから、使いつつ良くなってきそうです』と話していました。ジョッキーが言うようにレース運びは上手でしたし、ひと叩きして体が引き締まって気持ちが乗ってくれば、もっと良い競馬を見せてくれると思います。この後はトレセンに戻って状態を確認してから、検討させていただきたいと思います」(レース結果)
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【次走へのメモ】
好馬体。1歩目は遅かった。二の脚でリカバーして2列目の外へ。行きっぷりは抜群。直線は追い出しを我慢するぐらい。抜け出しそうな感じで伸びてきたが、残り100mで甘くなった。(B誌)
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・在厩場所:栗東トレセン/31日に滋賀県・NFへ放牧予定
・調教内容:軽めの運動
池添学師「元々、出掛けの硬さがある馬ですが、新潟競馬場からトレセンに戻って状態を確認したところ、いつも以上に目立っていました。今朝、跨って状態を確認しましたが、徐々に解れてきているものの、まだ無理をする時期でもありませんし、このまま進めていくより、牧場に戻してコンディションを整えてあげる方が馬にとっては良いと思います。まだ成長途上でもありますし、大事に育てていけばすぐ勝ち上がってくれると思っているので、31日にNFしがらきへ放牧に出して、これまでの疲労を取ってもらおうと思います」(7/30近況)
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坂路での最終追いが追走して先着と良い雰囲気で駆けていたイルデレーヴ。ただ、それまでの追い切りの短評が芳しくなかったので、1度使えば更に動けるだろうなあと見ていました。
パドックに登場したイルデレーヴは映像が流れる前に馬っ気を出したり、ヤンチャな面を覗かせていたのですが、その後はまずまず落ち着いた周回。少し余裕残しも、全体的に丸みを帯びた好馬体は目立つ存在でした。
ゲート試験等では二の脚が速かったので、レースでは好発から前々で立ち回って欲しいなあと考えていましたが、肝心のゲート出がモッサリ。初めての実戦で気持ちが乗ってこなかったんだと思いますが、スタートの芝部分では無理をさせず、ダートへ入ってからジワッとポジションアップ。少しハミを噛んで前を追い掛ける感じはありましたが、持ったままの手応えでレースの流れに乗れていました。そして4角を回ってくる時の勢い・手応えは上々。追ってからしっかりしているイメージだったので、この雰囲気なら先頭へ立って押し切れるかなと見ていたのですが…。
実際、追われてからの伸びはジリジリ。脚が溜まっているように思えたのですが、ギアが1段上がらずじまい。展開は勝ち馬に向き、良い決め手を見せつけられましたが、逃げたサトノアポロンを交わせなかったのはちょっとショック。伸び切れませんでした。
レース後のイルデレーヴですが、この馬なりに一生懸命走ってくれたので、硬さが目立つ様子。2歳のこの時季ですし、体質面で弱さを残すのも仕方ありません。本日31日にNFしがらきへ放牧に出るようなので、まずはしっかり疲れを取り除くことに専念してもらえればと思います。
3着という結果に物足りなさはありますが、それでも持ったままの手応えでレースの流れに乗れましたし、4角を回ってきた時の手ごたえ・勢いは凄かったので、まともなら楽勝レベルだったと思います。良いスピードがあるのは十分見せつけたので、馬体と気持ちが噛み合ってくれば、すぐに未勝利は勝てるでしょう。その反面、パンとしていない様子が目立つので、無駄な怪我をしないようにお願いしたいですし、2歳時は出走⇒放牧を繰り返し、とにかく大事に使っていってもらいたいです。