ヴィリアリート
京都4R・メイクデビュー京都 2歳新馬・ダ1400mにC.デムーロJとのコンビで出走・1着でした。
C.デムーロ騎手「おめでとうございました。ゲートの出が速くないと聞いていましたが、その通りモッサリと出てしまいましたね。ただ、押っ付けていくと二の脚が付いて道中は抑えるのに苦労するぐらいでしたし、すぐリカバリーできたのは良かったです。勝負どころでは楽に動くことができましたし、最後の直線で抜け出した後も渋太く伸びてくれました。今日の感じでしたら距離は延びても大丈夫だと思いますし、ゲートの出が遅いことを考えると1800mぐらいの方が良いかもしれません」(レース結果)
ルージュラナキラ
東京4R・メイクデビュー東京 2歳新馬・牝馬・芝1400mに岩田康Jとのコンビで出走。1着でした。
岩田康誠騎手「ゲートは先入れでしたが、落ち着いていましたね。タイミングだけは間違えないように構えていましたが、スタートも速かったので無理に抑えず先頭でスピードを生かす競馬をしました。自分のペースで気分よく走ることができましたし、操作性の高い馬。道中の立ち回りもスムーズだったと思います。直線に入ってからも持ったままで、他馬の動きを見る余裕がありました。追ってからもしっかりと伸びてくれましたからね。今日は完勝といえるでしょう。距離もマイルくらいまでなら大丈夫そうですし、走り方からは芝でもダートでもという感じ。いいスピードを持った馬ですから、これから楽しみですね。ありがとうございました」
加藤征弘調教師「会員の皆様おめでとうございます。追い切りから水準以上の動きを見せてくれていましたが、スタートを決めてスピードを生かした積極的な競馬をしてくれました。見事に持ち味を引き出してくれましたね。管理していた馬の子供で勝利を挙げる喜びは格別なもの。オープンまで駆け上がってくれたレッドアネラの初子がプレゼントしてくれた今日の勝利は、まさに調教師冥利に尽きますね。おかげさまで東サラさんの所属馬で新馬戦を2週連続で勝たせていたたきました。競走馬にとって一度きりの新馬戦ですから、私たちにとっても特別なもの。それも2週連続で勝利することができたのですから最高です。ありがとうございます。この後は一度放牧に出して心身のリフレッシュをはかる予定です。上のステージでもやれる素材ですので、しっかりとポテンシャルを引き出せるよう管理していきます。また応援よろしくお願いいたします」
スターリーナイト
東京4R・メイクデビュー東京 2歳新馬・牝馬・芝1400mに川田Jとのコンビで出走。3着でした。
川田将雅騎手「性格は素直ですし、頑張って走ろうとしてくれているのですが、まだ体がそれに追いついていない感じですね。体型がトモ高で前に頼って走ってしまっているので、直線ではすぐに反応できないですし、この馬なりに脚は使っているものの、あれ以上走らせようとするとフットワークがバラバラになってしまいそうでした。それに無理に走らせて馬が競馬は嫌なものだと覚えてしまってもいけませんから、リズムを崩さないようにという点を重視してゴールまで走らせました。勝てる力は持っている馬だと思いますから、馬体が追いついてくるまでは焦らずにやっていった方が良いのかなと思います」(レース結果)
トラペジスト
新潟9R・柏崎特別・芝1600mに大野Jとのコンビで出走。5着でした。
大野拓弥騎手「ゲートの中では1度グーンと煩い仕草を見せましたが、ずっと煩いわけではなく、許容範囲で収まってくれました。前走で乗っていた戸崎圭太騎手が『リズムを作って競馬をした方が良いのではないか』と言っていましたし、厩舎からもそのように運んで欲しいと言われたため、スタート後は馬のリズムを大事に進めました。今日は走りがバラバラになってしまう感じもなく、終始纏まって走れていたと思います。直線でもペースが速くなかった割に最後まで差し込んで来ていますし、よく頑張ってくれました」(レース結果)
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ヴィリアリートは除外になり1週延びての出走。馬体重は536キロでしたが、お腹回りに幾分余裕がある造りで冬毛もチラリ。周回している姿が地味だったので「大丈夫かな?」とちょっと心配でしたが、徐々に気合乗りは良化。返し馬の走りも粗削りでしたが、馬格の通りのパワフルさ。これならスムーズな競馬ができれば結果は付いてくるのかなと見ていました。
レースはゲート試験合格に苦労した背景があるので、出遅れは想定内。そして実際に出遅れましたが、二の脚はマズマズで促しながらポジションを徐々にリカバー。ダートに入ってからはフットワークが安定し、早めに外目に持ち出すと3角あたりからグングン前へ。そして4角では余裕を持って先行馬に並びかけると、あとは脚力の違いを見せる形でのデビュー勝ち。幾分相手に恵まれた感はあるも、走破時計は悪くないと思います。また、同馬はシルクの再募集馬でようやく縁があった1頭。この走りっぷりならまだまだ上を目指せると思うので、脚元には十二分に気をつけながら大事に育て上げてもらえればと思います。
ルージュラナキラとスターリーナイトは出資馬対決となりましたが、ルージュラナキラは丹念に乗り込んできて馬体はきっちり仕上がっていたと思いますし、走る気満々。あとは単純に脚力がどこまで通用するのかなという印象。一方のスターリーナイトも仕上がりは良かったですし、血統馬らしい雰囲気の良さ。歩きも素軽く、芝で切れる脚を使ってくれそうかなという印象。2頭の比較では個人的にはこちらが上位かなと思い、馬券も買って、レースへ。
レースぶりに関してですが、ルージュラナキラは抜群のスタート&二の脚を生かしての逃げの手。新馬戦らしく道中の動きは少なく、マイペースで行けたのは大きかったと思いますが、直線でいざ追われると反応良くギアチェンジ。坂下で後続を少し突き放した時は何とか粘れるかなと見ていましたが、残り100mからC.ルメールJ騎乗のブルーベリーフィズが肉薄。少しヒヤリとしましたが、ラスト2ハロン11秒0ー11秒0でまとめたのは上々ですし、最後鞭を入れたら再加速できたとは思えないも、ノーステッキでの1着。しっかり走っている姿を確認できないでレースを迎えましたが、一生懸命走ってくれるのは長所。体幹もしっかり。ただ、レースを使っていってピリピリしてくれば距離は短めにシフトしそう。一方のスターリーナイトですが、最内枠で揉まれての心配はありましたが、まずまずのスタートから好位のインをキープ。リズム良く走れていたと思いますし、内へモタれる面は酷くなかったと思います。そして最後の直線は少しバランスを整えてから、ジワッと追い出しを開始。手応えは良かったので、ルージュラナキラに並びかけていく姿を想像しましたが、馬の間で少し気を遣う感じがありましたし、パンとしていない現状を踏まえ、川田Jは最後脚色が同じになってからは無理をさせず。前2頭には及びませんでしたが、4着馬とは確かな差。すぐに未勝利は勝てると思いますし、贔屓目ですが、終わってみれば上位3頭が強かったレースかなと。
結果として明暗を分けることになりましたが、共倒れにならなかったのは良かったです。そして東サラの出資馬では初めての新馬戦勝ち。嬉しいですし、ちょっとホッとしました。
トラペジストは夏の札幌以来の競馬。馬体には若干余裕はあったかと思いますが、追い切りの動きは良く、仕上がりは良好。前走でリズム重視+脚を矯める競馬で2着と新境地を見い出し、それがマイルでも通用するか注目でしたが、テン乗りの大野Jは戸崎Jや厩舎のアドバイス通りの騎乗。折り合いもしっかり付いていましたし、あとは直線での伸び比べへ。スムーズに外へ持ち出せたのは良かったですが、他馬が伸びたところで一瞬置かれる形。それでもじわじわエンジンが掛かってくると、その勢いは最後まで。前を交わすところはさすがに無理だと見ていましたが、馬券圏内に来てくれればうれしかったのですが…。まあ、それでも2着馬と僅差(コンマ1秒差)の5着。最終週の荒れ馬場もプラスに働いたと思います。レース運びは大満足だったので、こういう競馬を繰り返していけば安定した成績を残してくれるでしょうし、上のクラスをまだまだ目指していけるでしょう。