ルージュメアート(牝・高柳瑞)父American Pharoah 母ライラヌール
2024.11.01
美浦 : 高柳瑞樹厩舎
ダートコースでダクとハッキング、その後にゲート練習。
高柳瑞師「昨日(金)入厩しました。牧場でもずっと見ていましたが、雄大な馬体でやはり見栄えはしますね。ただ、北海道でも山元トレセンでも狙って人を落としていたようで、気性的には注意していかないといけないかもしれません。今日は初日なのでコースで軽く乗ってみましたが、一度頭を下にかぶって反抗したくらいで、走りだせば素直にしていましたよ。乗り役もかなり注意していたのはありますが、これから環境に慣れてくると悪さが酷くなる可能性もあるので、そこは引き続き気を付けていきます。落ち着いていたのでゲートも駐立まで確認。こちらも少し頭を振ったくらいで大人しくしてくれていました。これから気性がどちらに転ぶかですが、まずは環境に慣れさせながらゲート試験合格を目指してやっていきます」
2024.10.31
美浦 : 高柳瑞樹厩舎
本日(木)の検疫で美浦・ 高柳瑞樹厩舎に入厩しました。
担当スタッフ「明日(木)の検疫でのトレセン入厩が決まりましたので、今晩こちらを出発します。中間は坂路、周回コースでの軽め調整でコンディションを整えてきましたが、2日前にまた騎乗者を振り落としたので、トレセン移動も決まっていたこともあって、その後はトレッドミル調整に切り替えて進めてきました。馬体重は538キロ。体調面に気になる点はないですし、なかなか雰囲気のある走りを見せるようにポテンシャルは高そう。こちらでは速いところを消化していないですけど、いいスピードを感じさせるキャンターから、うまく馬体を絞っていければ楽しみな素材ですよ。あとは、とにかくメンタルですね。この後は高柳厩舎にお任せします」
2024.10.25
山元トレーニングセンター
担当スタッフ「入場翌日から乗り出していますが、早速というか騎乗者を振り落としました。北海道からは気性面の難しさや、この馬の調教パターンなどは聞いていたのですが、角馬場が使えなかったため坂路にいきなり連れていったのがマズかったようで…。今朝は前運動に時間をかけていったのが良かったようで昨日のようなことはありませんでしたが、放馬で怪我をしたこともあるとのことですので、パワフルな大型馬で騎乗者は大変だと思いますが、馬場入りの際などは大きなトラブルに発展するようなことがないように特に注意して進めていきたいと思います」
担当スタッフ「今日(水)北海道から移動してきました。入場時の馬体重は540キロ。かなりピリピリしていて気が張っている感じこそありますが、脚元を含めて馬のコンディションにこれといった問題はなさそうです。早めのトレセン移動もありそうとのことですので、明日から馬場入りして乗りながら体調を整えていくつもりです」
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放馬して左トモの裂傷、擦過傷を負ったルージュメアート。それにより約1ヶ月は舎飼で治療を優先することになり、騎乗運動のGOサインが出たのは更に約1ヶ月後と時間をロスしてしまいましたが、怪我による後遺症のようなものがなかったのは何より。ただ、騎乗者を振り落とそうとする独特の気難しさが告白され、実際に稽古をつけてくれている担当者は緊張感の中、大変なことだと思います。そんな中でも、順調に負荷を高めることはでき、馬格を生かしたパワフルさは魅力。非凡なモノは秘めていると思います。
そして先月23日には北海道を離れ、山元トレセンへ移動。新しい環境にピリピリし、早速、騎乗者を振り落としていますが、状態面での不安はなし。移動当初から早めの入厩を示唆されていましたが、先月31日の検疫で美浦・高柳瑞厩舎へ初入厩しています。
また、入厩してまもないルージュメアートですが、挙動不審な動きを覗かせつつも、暴れたりする面は見せず。この後は第一関門のゲート試験合格を目指すことになりますが、人馬共に怪我することなく、何とかスムーズに進んで欲しいところ。まあ、1にも2にも気性難がポイントなので、これ以上、こじれないことを祈るばかりです。