カネラフィーナ
東京4R・2歳未勝利・芝1800mに戸崎Jとのコンビで出走。1着でした。
戸崎騎手「おめでとうございました。今日は外枠だったので、スムーズな競馬が出来ました。道中はスローペースでも我慢できていましたし、手応えも良かったです。直線ではスパッと切れるというよりはジリジリとでしたが、最後まで伸びてくれましたし、3着馬を競り落としたところでは良い勝負根性を見せてくれました。この先もこれくらいの距離で活躍してくれるのではないかと思います」(レース結果)
ヴィクトワールバゴ
東京5R・メイクデビュー東京 2歳新馬・芝2000mに北村宏Jとのコンビで出走。3着でした。
北村宏司騎手「トップラインは背っ垂れ気味ですし、トモには緩さがありますから、後ろの力が口に到達するまで時間が掛かりますね。ただ、それには理由がありますし、今後の成長次第で変わってくると思います。トップラインがもっとしっかりすれば、トレーニングの内容がトモの筋力に変わってくると思いますし、体を上手く使えるようになると思います。その中で、競馬の内容は悪くなかったと思いますし、道中も落ち着いて走れていました。直線で坂を登る時は顎が上がっていて苦労していましたが、根気強く登れましたし、その後も脚を使っていましたから、とても良かったと思います。息遣いも良かったので中身の方は問題無いですし、体は成長の余地を残していますから、今後に期待ですね」(レース結果)
ルージュカリーナ
京都6R・メイクデビュー京都 2歳新馬・牝馬・芝1600mに岩田望Jとのコンビで出走。8着でした。
岩田望来騎手「すみません。体が小さく、非力な馬ですし、弾んで飛ぶように走る馬なので、ここまでの悪い馬場だと持ち味を削がれてしまいます。ちょうど雨が強くなりだした時間帯にレースを迎えることになってしまったのも不運でした。普段から調教にも乗せてもらっていますが、乗り味や走りのセンスがいい馬ですから、これから馬体が成長してくれれば楽しみです」
友道調教師「最終追い切りの芝での走りから多少の道悪であればこなせるとみていたのですが、予想以上というか予報どおりの大雨になってしまって。直線は内の悪いコースを通り、大量の芝のキックバックも受けることになった中でも気持ちだけは切らさず頑張り通してくれたとのことで、水分を大量に含んだ馬場を前に体が動かずどうすることもできなかったのでしょう。次はいい馬場で走らせたいですね。この後はノーザンファームしがらきへ放牧に出して立て直しを図る予定です」
ロードマンハイム
京都12R・3歳上2勝クラス・芝1800mに岩田望Jとのコンビで出走。6着でした。
○安田調教助手「ジョッキーは『結果的には気分良く行き過ぎた印象で、その分だけファイトできなかったのかも。小回りの方が良い感じもする』とコメント。身体は二桁増でしたが、許容範囲内でしょう。友道調教師は他場へ。まずは週明けの様子を見てからになります」
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人気はデビュー戦でデンクマールの2着に食い込んだタイヨウノキセツに譲るかなと見ていたカネラフィーナですが、今回も1番人気で2倍を切る人気。正直、この信頼(人気)に応えられるのかなあというのが率直な気持ちでしたし、パドックを見た時もボリューミーな馬体は好感も、歩きにはもう少し伸びやかさが欲しいなあと思いました。
レースは好発を決め、ハナを奪いそうな勢いでしたが、内枠から主張してきた馬を行かせて3番手で折り合いに専念。道中は脚を矯めながら進めることは出来ていましたが、3角手前で1番枠のタイヨウノキセツが外へ持ち出し、直後に押し上げてきた時はドキドキ。外から被せられるのは嫌だなと見ていましたが、戸崎Jもライバルの存在を感じながら早めに動いていくことを選択。直線を向いた時は「何とか後続の追撃を凌いでくれ」という心境でしたが、いざ前を捉えに行こうとするとモタモタ。残り400mあたりでは反応が鈍く、今回も嫌な予感がしたのですが、ライバルのタイヨウノキセツに馬体を併せにいくとカネラフィーナが本気を出した感じで内から抵抗。約150mぐらい凌ぎあいを繰り返していましたが、内に目をやると逃げていたヴィイスクレーが渋太く、押し切り態勢。今度は「何とか届いてくれ」と祈りましたが、1完歩ずつ接近すると頭差交わしたところがゴール。テン乗りながら戸崎Jの好リードが光りましたが、嬉しいよりもホッとしました。
今後についてですが、能力的に上のクラスでもそうヒケは取らないでしょうが、課題の反応の鈍さをどう解消していけるかに注目していきたいです。
しっかり負荷を掛けることは出来ていたも、肝心の動きに素軽さを欠いていたヴィクトワールバゴ。パドックでの印象は地味な感じでしたが、馬体は太目感なく出来ていたと思います。
レースに関しては、スタートしてレースの流れに乗れるかどうかにまず注目していましたが、意外にも五分に出ると、行きっぷりもマズマズ。少し頭を振ったりと気難しさを覗かせるも、大きく折り合いを欠くことはなかったですし、それなりに脚を矯めながら進めることは出来ました。そして最後の直線、どこまで食い下がることができるかなと気楽に見ていましたが、鞍上のGOサインにスッと反応することはできませんでしたが、しっかり促していくとジワジワ勢いが付き、坂を駆け上がってからもひと頑張り。ノーステッキで2馬身半はど抜けた勝ち馬(アロヒアリイ)は別次元も、ゴール間際で2着馬にクビ差まで迫ってくるとはビックリ。少しタフな馬場になったのは味方したでしょうが、追い切りの映像では推進力が上へ逃げていく印象が強かったのに、実際の走りはちょっと違い、トビの大きいダイナミックな走り。頭の高さもそう気にはなりませんでした。レース前とは手のひらを返すことになってしまいますが、長く楽しめそうな素材で期待値がグンと上がりました。距離はもっと伸びても大丈夫そう。
土曜日出走した中では1番頑張って欲しかったのがルージュカリーナですが、心配していたように天候&馬場が悪化。条件は他馬も一緒なので、悪条件を跳ねのけて欲しかったですが…。
パドックに登場した姿を見ると、馬体重以上に大きく見せ、ピリピリした感じはなく落ち着きは十分。悪くない雰囲気だったかなと思います。ただ、返し馬で馬場へ出ると、歩いている時にも少し脚を捕られている感じだったので厳しい結果になることは覚悟しました。
レース自体はマズマズのスタートから流れに乗れていたと思いますが、外へ出すことが出来ず、仕方なく内々を追走。岩田望Jが手綱を抱えている時はノメる感じはマシでしたが、3角あたりからのペースアップに対しては徐々に余裕がない感じに。そして最後の直線も内を突くしかなかったですが、追い出されて一瞬食らいつく姿勢を見せるも、残り200m過ぎからはさすがに苦しくなり、流れ込む感じで8着。結果は残念でしかないですが、タフな馬場のタフなところを走り、最後まで自分から止める面を見せなかったことは評価。この走りなら、良馬場で改めて見直すことはできると思います。
また、今後は一息入れるということで、次走はおそらく年明けになってくるでしょう。見た目以上に内面はクタッとしていると思うので、しっかり回復を促してから再始動をお願いします。
ロードマンハイムはルージュカリーナと違い、馬場の悪化は大歓迎。これを味方にして今回は押し切りを期待。パドックに出てきた姿は12キロ増で若干立派な印象でしたが、リフレッシュ効果でのびのび歩くことが出来ていたのは○。気配は良かったと思います。
レースはマズマズのスタートから押し出されるようにハナへ。パドック同様に気分よく走れていたと思いますが、早めにサロニコスがプレッシャーを掛けてきたのがじりじり効いていたのかな? また、後続を引き付けるような逃げになったので、結果的には後続馬には良い目標になってしまったかもしれません。4角から直線を向き、いざGOサインが出てからも、後続を突き放すことは出来ず。そうなると決め手のないこの馬には太刀打ちできずに6着まで後退。リラックスできていたのは良いことだと見ていましたが、逆にレースでの真剣味を欠いたのかもしれません。うーん、残念。機動力はあるので、弱点を補うには岩田望Jの進言どおり、小回りの方が良いかもしれませんね。また、ローカルを狙っていくのならダートを試す良い機会かもしれません。