アーモンドアイの23(牡・国枝)父モーリス
・在厩場所:ノーザンファーム空港
担当者「この中間は坂路調教を週に4回行っており、そのうち2回は2本ずつ登坂し1本目ハロン17~18秒、2本目にはハロン17秒で登坂しています。残りの2回はハロン18秒で1本登坂しています。相変わらず質の高い動きをしてくれますし、ペースを上げたことでだんだんと前向きさも出てきましたが、まだ集中力という点では物足りなさを感じることもありますので、誰が乗ってもきちんと走れるように進めて行きたいですね。この中間に背が伸びたことで、前肢の硬さが出てこないか心配な時もあったのですが、そういったことはありませんでしたし、飼い葉をしっかりと食べて毛艶からも良好な体調を維持していることが見て取れます。馬体重は506キロです」(11/1近況)
パールデューの23(牡・森一)父クリソベリル
・在厩場所:ノーザンファーム空港
担当者「こちらの厩舎では最も進んでいる組で調教をしており、現在は坂路コースをハロン17秒程で登坂しています。走りのバランスは悪くありませんし、体力面も含めて、ここまで順調に進めることができていますね。かなり大人しい性格をしていますが、調教ではしっかり走ってくれて、精神的にとても良い状態で進めることができています。両前脚の球節は運動することで少し腫れたりモヤッとしたりすることがあり、その点には気を付けていますが、それ以外には特に不安はありません。課題を挙げるとすれば、トモには1歳特有の緩さがあり、ハミにモタれながら走るところがありますから、そこは力が付いてきた時に改善できるよう、今のうちから準備していければと考えています。馬体重は475キロです」(11/1近況)
ユナカイトの23(牡・黒岩)父エピファネイア
・在厩場所:ノーザンファーム早来
担当者「その後は順調に進めることができていましたので、現在は周回コースでの乗り込みに加えて、週1回坂路コースを軽く登坂しています。この中間にはリフレッシュ目的でトレッドミルでの運動に控えたこともありましたが、現在は元のメニューに戻しています。両飛節に後腫の兆候がありますが、調教を進めていても今のところ悪くなることはありませんし、引き続き注意しておきます。性格は我の強い部分があるので、その点には注意していかないといけませんが、人の手を煩わせることもないですし、今の雰囲気を維持していけば問題ないと見ています。気持ちはピリッとしている反面、馬体は少しモッサリとして重苦しさがあるので、乗り込みながら素軽さを引き出していきたいと思います。馬体重は490キロです」(11/1近況)
リミニの23(牡・尾関)父ロードカナロア
・在厩場所:ノーザンファーム空港
Yearling担当者「この中間は8時間の日中放牧を行い、その他にウォーキングマシンやロンギ場での運動も行いながら体力向上を図っていました。1歳馬の頭数の関係で日中放牧となっていましたが、馬体重が増えているように順調な成長ぶりを見せていますし、引き続き本馬の状態に関しては高水準を維持していました。10月頭に皮膚病が出た為、一度育成厩舎への移動を見送ったのですが、順調に回復に向かいましたので、10月25日に育成厩舎へ移動しました。馬体重は502キロです」(11/1近況)
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アーモンドアイの23は先月よりマイナス10キロですが、お腹回りは幾分シャープになり、肩やトモはボリュームが増してきた感じ。馬格があって攻めていけるのは大きいですし、それがしっかりプラスへ働いていると思います。集中力がやや散漫なのは1歳の若駒なので仕方ないですし、それだけ余裕があるのでしょう。
パールデューの23は脚元にちょこちょこ反動が出るのは心配も、調教は育成厩舎で1番早い組に属しているとのこと。単純に体力はありそう。ただ、かなり大人しい性格が臆病へと繋がらないように気持ちを引き出すような調教を積極的に取り入れてもらいたいです。
ユナカイトの23は皮膚病がほぼほぼ治まり、外傷を負った右前脚も解消。これから着々と進めていけそうですが、両飛節に後腫が悪さをしないことを願っています。また、我の強さは上手に付き合っていかないとダメですが、操縦性に支障をきたさないように注意していってもらいたいです。
リミニの23は日中放牧をメインにじわじわ馴致を進めていましたが、皮膚病が癒え、先月25日にNF空港の育成厩舎へ。馬体重は500キロ台へ突入しましたが、これは馬体に余裕がある分だと思うので、育成を進めていく中で馬体に良いメリハリが出てきてくれればと思います。また、どのような性格かが見えてきて、それがポジティブな要素であって欲しいです。