ロードサミット（牡・辻野）父ロードカナロア 母パラダイスリッジ
2022.12.05
12月３日（土）阪神６Ｒ・２歳新馬・混合・芝1400ｍに松山Ｊで出走。15頭立て２番人気で２枠４番から平均ペースの道中を15、15、15番手と進み、４コーナーでは内を通って４秒４差の15着でした。スタートで煽って１馬身の不利を受けました。馬場は良。タイム１分26秒１、上がり36秒７。馬体重は４９０キロでした。なお、タイムオーバーの制裁を受けたため１月３日（火）まで平地競走への出走が認められません。
○辻野調教師 「どっしり構える普段とは異なる姿。環境の変化に戸惑い、装鞍所からずっと緊張していました。『周りを気に掛けて走りに全く集中できていない感じ。そのような状態でスタート後に挟まれ、大きく離されたのが余計に厳しかった』とのジョッキーの話です。初めてのシチュエーションに驚き、今日はただ回って来ただけ。メンコやブリンカー等を試す他、条件についても見直そうと思います」
☆★情報と画像は（株）ロードサラブレッドオーナーズのＨＰより☆★
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2022.12.07
レース後も特に異常は認められません。現在は心身のリラックスに重点を置いた調整。今後は12月９日（金）に滋賀・グリーンウッドトレーニングへ移動して冬の戦列復帰へ向けて心身のリフレッシュを図ります。
○辻野調教師 「レース翌日の12月４日（日）に跨るとケロッとした感じ。やはり全く疲れておらず、調教のような感じで回って来ただけだと思います。この先は９日（金）に育成牧場へ。向こうでもしっかりと乗り込んでもらい、２戦目で一変できるように立て直しましょう」
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シルクのスカイゲイザーと同じレースでのデビューとなったロードサミット。スカイゲイザーの方は追い切りが地味だった為、デビュー戦からの期待となるとちょっと薄かったのですが、ロードサミットは初めてビシッとやった坂路追いでいきなり５２秒２－１２秒２をマーク。周回コースでの追い切りも経験し、直前は古馬相手に追走先着。ひと追い毎に動けるようになっていましたし、期待している１頭でもあるので、デビュー戦からの好勝負を期待しましたが…。
のんびりとした気性ということでしたが、パドックに登場してきたロードサミットはピリッとして雰囲気で意外とやる気があるのかなというのが第一印象。馬体は全体的にもうひと絞りが理想かなと思うも、父を彷彿とされる肉付きの良さ。返し馬では幾分気負いがあるのかなと思ったも、脚取りは軽やかに見えました。ただ、実状はかなり違っていて、ピリッとした雰囲気を周囲を気にする緊張感から来ていたとのこと。今にして思えば、気持ちに全く余裕がなかったんでしょう。
ゲートに関しては、開く音に過敏に反応する面を以前に見せていたので、出遅れは想定していましたが、ボコッとゲートを出ると、直後に両隣りから寄られて進路なし。ここで手綱を引いてしまったことで、緊張がマックスとなり、走ること（競馬）に気持ちは向かわず。松山Ｊは嫌な思いをさせないために鞭は入れなかったと思いますが、フラフラし、推進力が上へ上へと逃げる感じ。ダートの方が良いのかもしれませんが、芝が合わないとは言い切れず。終始離れた最後方で競馬を進めると、１頭も交わすことなくゴール。勝ち馬とは４秒以上の差がついたので、最下位負けにタイムオーバーのおまけ付き。うーん、さすがにショックが大きい１戦となりました。
ロード馬は予想以上の繊細を覗かせる馬がチラホラ出てきますが、サミットもその同類とは。ただ、緊張が凄すぎたのが全てなので、１度実戦を経験したことで、次走以降での慣れは見込める筈。そして緊張感が薄れてくれば、ポテンシャルを徐々に発揮してくれるのかなと。良いモノを秘めているのは間違いないので、１番の底からどこまで這い上がってくるかどうかでしょう。
レース後のサミットは力を出し切っていない分、元気一杯。ただ、デビュー戦の走りを見ると不安でしかないので、一旦牧場へ戻し、調教で鍛え直すだけでなく、色んなシュチュエーションを経験させることで学び取って欲しいです。そして２戦目からはまともなレースが出来るように只々お願いします。
