ヴィアルーチェ（牝・奥村武）父Almanzor 母Via Firenze
土曜新潟５Ｒ メイクデビュー新潟 ２歳新馬（芝１２００ｍ）優勝（１番人気） 岩田康Ｊ
ポンとゲートを出ますが、その後は徐々にポジションを下げて、道中は中団からレースを進めます。４コーナーから促されると、直線では外目からジワジワと脚を使って、ゴール前で先団をしっかり差し切り、１番人気に応えて初勝利を挙げています。
奥村武調教師「おめでとうございます。環境の変化がどう影響するか心配でしたが、新潟競馬場に到着直後は少し緊張する様子を見せていたものの、しばらくすると上手く環境に馴染めていましたね。逆に装鞍やパドックでは気が抜けてしまっている感じで、これで大丈夫かなと心配になるほど大人しかったのですが、返し馬に入ると段々と気合いが乗ってきました。ゲートもまずまず出てくれて、そのまま良い位置で進められるのかなと思って観ていましたが、周りの方がスピードの乗りが良かったこともあり、徐々にポジションを下げる格好となりました。岩田康誠騎手が戻ってきて開口一番、『この距離は短かったですね』と話していたように、道中は少し忙しい感じで、もう少し距離があった方が楽に追走できるのかなという印象を持ちました。雨が降って馬場が荒れてきていましたが、変に囲まれずに競馬が出来たように、外枠に入ったことが良い方に向きましたし、直線では追い切り通りにしっかりと脚を伸ばしてくれました。『今日は1,200ｍ戦で勝ちましたが、もっと距離があった方が競馬はしやすそうです。乗っていて体の小ささは感じませんでしたし、牝馬ですが精神的にもドッシリしていて、これからが楽しみですね』とジョッキーは好印象を抱いてくれました。正直言ってまだトモの張りに足りない部分があり、良化の余地を残した中での出走でしたが、それでしっかりと結果を出してくれるのですから、今後が楽しみになるレースでした。この後はレース後の状態をよく確認させていただき、その後は一旦リフレッシュさせる方向で考えています」（レース結果）
＊～＊～＊～＊～＊～＊～＊～＊～＊～＊
【新潟新馬戦】ヴィアルーチェ 強烈末脚がさく裂！岩田康「楽しみな一頭」（スポニチより）
新潟５Ｒ・新馬戦（芝1200メートル）は断然の１番人気ヴィアルーチェ（牝＝奥村武、父アルマンゾル）が中団から上がり最速３Ｆ３４秒８で突き抜けた。
岩田康は「勝ったけど、1200メートルという感じではない。マイル以上の方が競馬はしやすい。新馬だけど落ち着いているし、楽しみな一頭」と期待を込めた。奥村武師は「走りそうですね。今後は様子を見ながら、一歩ずつ頑張ろうと思います」と話して、次走は未定とした。
【次走へのメモ】
無駄のない造り。落ち着きも十分。発馬は互角に出たが、二の脚がひと息で中団外を追走。３角手前から押してポジションを上げ、４角では鞭まで入った。それでも直線は追われる毎に前との差を詰め、残り１ハロンから力強く抜け出した。レースぶりは少し忙しく感じられ、もう少し距離があった方が良さそう。（Ｂ誌から）
＊～＊～＊～＊～＊～＊～＊～＊～＊～＊
奥村武師「先週は改めておめでとうございました。トレセンに戻ってからもよく状態を確認させていただきましたが、脚元を含めて異常は見られませんでした。パーフェクトな結果を残してくれましたし、まずはノーザンファーム天栄へ放牧に出させていただき、しっかりと心身をリフレッシュさせてから、次に向けて進めていきたいと思っています」（8/24近況）
＊～＊～＊～＊～＊～＊～＊～＊～＊～＊
良馬場での競馬を想像していたので、雨模様＋稍重でのレースになったので、走りに集中できるか不安だったヴィアルーチェ。パドックに登場した姿はスカッと見せ、雰囲気の良さはちょっと抜けたものがあるなあと見ていましたが、馬体に雨が振れるのを少し嫌がっている様子で尻尾を振ったり、テンションが上がり気味。何とか我慢が利いてレースへ臨んでもらえればと願っていました。
レースは五分のスタートを切るも、二の脚はもう１つ。スッと流れに乗れるかなと見ていたら、中団あたりまで位置を下げてしまったのはビックリ、ドキドキ。枠が内目だったら揉まれ込んだいたかもしれません。ただ、幸いにして今回は外目の枠を引き当てていたので、じわじわ挽回。そして３角過ぎからは前との差を詰めに掛かりましたが、４角を回る時に鞭が入る始末。正直、不安な思いで直線を向きましたが、岩田康Ｊの鞭が入る度にグングン加速。スパッと切れる感じではなかったですが、最後まで勢いは衰えず、力強く伸びての快勝。時計は平凡ですが、着差以上に強い競馬だったと思います。距離はやはりもう少し欲しいタイプでしょう。
レース後のヴィアルーチェですが、脚元等は大丈夫。ただ、一区切りは出来たので、ＮＦ天栄へ移動して英気を養うこととなりました。見た目以上に力強さのあるヴィアルーチェですが、馬体重はやはり１０キロから２０キロは増やして欲しいところ。それが叶うようなら、１段上のレベルに行けるかなと思います。あと、１度実戦を経験して、普段のテンションが高くなってこないことを願っています。
