モルレー（牝・長谷川）父ブラックタイド 母レディドーヴィル
日曜札幌３Ｒ ３歳未勝利（ダ１７００ｍ）１３着（１１番人気） 鮫島駿Ｊ
まずまずのスタートから、無理せず中団の一角で進めていきます。３コーナー手前から押し上げていきますが、３～４コーナーでブレーキを掛ける不利があり、最後の直線では盛り返すほどの伸び脚はなく後方で流れ込んでいます。
長谷川調教師「前走から4キロ減っての出走となりましたが、テンションは高めなものの、函館時と比較すれば大人しい方でしたから、レースに影響するほどではありませんでした。非力な馬なので、パサパサの馬場よりも脚抜きの良い馬場が理想と考えていましたが、稍重発表でしたし、ダートの走り自体は悪くなかったと思います。まずまずゲートを出てくれましたし、1コーナーまでのポジショニングは良かったですから、そのままの位置で流れに乗って欲しかったところですが、徐々に位置取りが後ろになってしまいましたね。勝負どころでは上がっていくことが出来たものの、内にいたインブリウムが外側へ膨れてカットされてしまい、ブレーキを掛ける不利も痛かったです。レース後、鮫島克駿騎手は『ダートの走りは悪くなかったですし、流れに乗ってレースを進めることが出来ました。ペースが上がったところでは反応して動いて行くことが出来ましたが、勝負どころでブレーキを掛けるロスが致命的でした』とのことでした。スムーズな競馬が出来ていれば、ここまで大きく負けることはなかったと思いますが、勝ち上がっていたかと言われると、正直なところ難しかったかもしれません。何とか勝ち上がらせないといけない状況にもかかわらず、優先出走権も獲ることが出来ず、申し訳ない気持ちでいっぱいです」（レース結果）
中央競馬の未勝利戦があるうちでの出走が難しい状況となり、これまでの競走内容を踏まえ、今後について協議した結果、誠に残念ではありますが、このまま引退させることといたしました。近日中に抹消の手続きを行わせていただき、18日(木)のサラブレッドオークションに上場する予定です。詳しいご案内は後日書面にて出資会員の皆様にご案内申し上げます。
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３歳未勝利の終了が迫り、モルレーには崖っぷちの１戦。パドックに登場してきたモルレーはマイナス４キロと幾分細く見え、テンションはやや高め。状態に関しては何とかデキ落ちを食い止めている感じで上積みはなかったです。
レースに関してですが、スタートは少し遅れるも、二の脚でリカバー。行きっぷりにも余裕があり、意外にもダートが合いそうな走り。砂を被っても辛抱できていたと思います。ただ、向正面でロードマグマらが捲っていった際に一緒に動けずにポジションを悪くすると、３角過ぎでは他馬に進路をカットされて手綱を大きく引くことに。ここでズルッと下がってしまったのは痛かったですし、モルレーの気持ち・集中力を切らすことになってしまいました。そして最後は何とかゴールへ辿り着く感じで１３着。不利は大き過ぎましたが、勝負どころからの位置取りが一息でしたし、不利がなくても、上位争いするのは難しかったとは思います。
レース後はモルレーですが、未勝利戦があるうちでの出走が難しい状況になり、１戦ごとに着順を落としている競走生活を踏まえ、このまま引退することになってしまいました。今後はサラブレットオークションへ上場され、第２の馬生が始まります。
デビュー戦の走り（４着）から能力は秘めていたと思いますが、テンションの高さが段々と目立つように。チグハグな走りに終わることが多かったです。また、気性面の課題を踏まえ、早めに距離を詰めていくべきだったかなと。個人的には芝１２００ｍでの走りを見てみたかったです。その点は後悔が残ります。ひとまずお疲れ様でした。
