ペースセッティング（牡・安田隆）父Showcasing 母Jet setting
日曜福島６Ｒ メイクデビュー福島 ２歳新馬（芝１２００ｍ）４枠４番 三浦Ｊ
・在厩場所：栗東トレセン
・調教内容：13日にＣＷコースで時計
安田隆師「今週は福島競馬場までの輸送が控えていますので、13日の追い切りは終い重点で併せて行っています。道中はペースセッティングが追走し、最後の直線で古馬1勝クラスに合わせてアタマ差先着しています。先週の追い切りと同様に前に馬を置いて、勝負どころで並びかけていく形を採りましたが、我慢するところは我慢出来ていましたし、ラスト1ハロンは馬なりのまま11.3秒のタイムをマークしてくれました。先行してそのまま押し切る形でも勝ち上がれるだけの力は持っていますが、新馬戦からそれをしてしまうと、その後のレースに繋がってこないので、ジョッキーには前に馬を置いて上手く抜け出す競馬を心掛けてもらうつもりです。この時期の2歳馬ということで、心身ともに幼さは残しているものの、その中でも調教の動きはさすがと思わせますから、新馬戦から良い走りを期待しています」（7/14近況）
助 手 13ＣＷ稍 85.9- 70.6- 55.7- 39.3- 11.3 馬なり余力 カゼノタニノアヤカ（古馬１勝）馬なりの内1.4秒追走アタマ先着
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第2回福島6日目（07月17日）
6Ｒ メイクデビュー福島 ２歳新馬
芝1200メートル 混合 馬齢 発走12:55
枠 馬 馬名 性齢 重量 騎手
1 1 サンガルガーノ 牡2 54.0 柴田大知
2 2 ウィルオブラガー 牡2 54.0 津村明秀
3 3 マンダリンボレロ 牡2 54.0 木幡巧也
4 4 ペースセッティング 牡2 54.0 三浦皇成
5 5 ニジノテンシ 牝2 54.0 杉原誠人
6 6 リバーラ 牝2 54.0 石橋脩
6 7 ゴットリープ 牡2 54.0 菅原明良
7 8 ガンバリーレ 牡2 54.0 菊沢一樹
7 9 マリノルルワ 牝2 52.0 永野猛蔵
8 10 レイカットスルー 牡2 54.0 戸崎圭太
8 11 マーゴットピア 牝2 54.0 松岡正海
○安田隆師 「コース追いでは終いがしっかり。先々を見据えてレースを教えるよう、前に壁を作って運ばればと思います」（競馬ブックより）
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父は目立った産駒を送り出していないも、母はアイルランド１０００ギニーの勝ち馬とという欧州の良血・ペースセッティング。日本の馬場に合うかは未知数でしたが、胸前が発達してマッチョな雰囲気を醸し出し、少しトモ高と幼さを残しつつ、推進力のある歩きに惹かれての出資となりました。
育成時のペースセッティングは環境の変化に戸惑ったり敏感な面を覗かせたり、前進気勢は強いも、力みが目立って折り合いに一苦労と手が掛かりましたが、動きの良さは早くから目立った１頭。そして丁寧に人間との信頼関係が築かれてくると、徐々に操縦性の良さが出てきて、溜めの利いた走りが出来るようになってきました。また、やんちゃな馬の割に育成時に脚元が痛くなったり、体調を崩したりすることなく、順調に進んできたのは何よりでした。
ただ、ＧＷ頃に北海道を出発してＮＦしがらきへと移動する際、環境の変化に弱い面を出してしまい、中継地のＮＦ天栄で熱発。その後回復してＮＦしがらきへやってきましたが、そこまで軽い熱発を発症と体質面で弱いところもあるのかなと心配する程。また、元々神経質なところがあり、新しい環境・施設に対しての慣れも時間が掛かってしまいましたが、ようやくリズムを掴んでからは着実に上昇。真面目に調教に取り組むとスピード感ある動きに力強さが加わってきました。そして６月９日に栗東・安田隆厩舎へとやってきました。
入厩時は新しい環境になり、体調を崩すかどうか心配でしたが、気持ちにだいぶ余裕が出てきたのか特に問題なし。競走馬としての第一関門・ゲート試験に関しても、以前のような慎重な面を見せず、スムーズに合格することが出来ました。そしてゲート試験合格後は一旦ＮＦしがらきへ戻し、体力強化に努めるのかなと見ていたら、在厩調整を続け、本日のデビューを目指してきました。
追い切りはゲート試験合格後に本格的に行いましたが、初めての追い切りでロードの出資馬・ロードクラージュを追走先着し、坂路で５２秒４を馬なりでマーク。いきなり驚かされましたが、デビューが近づいてくると、追い切りの場所を坂路からＣＷコースへ。テンからビシッとは追われていないも、ラスト１ハロンは１１秒台を連発し、素軽い動きを披露。丹念に乗り込み、デビュー戦へ向け、きっちり仕上がったと思います。
あとはレースへ行き、落ち着いて走ってきてくれれば、結果は付いてきそうですが、環境の変化に敏感な馬なので、福島への長距離輸送を経て、どういう精神状態でレースへ臨めるかが鍵というか心配大。レースは１１頭立てですが、まずは弱い自分との戦いに勝つ必要があります。雨で馬場が渋っても、欧州血統でパワーがあるので、この点は苦にしないと思います。また、やや慎重な安田隆師が『先々を見据えてレースを教える』とコメントしているのは自信の表れだと思います。
まあ、デビュー戦で躓くことは想定しておかないとダメですが、慣れてくれば走ってきてくれる筈。ですので、今回に関しては、競馬に対して負のイメージを持たせないよう、出来る限り、気分良く走らせて上げて欲しいです。そしてそれに結果が伴ってくれば、最高です。
