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レース前から懸念されたことですが、Hペースと前が止まらない高速馬場で追走に手一杯。脚が溜まるところがなく、4角を回ってくる時点で余力がなくて勝負あり。上位馬とは底力の差が出てしまった14着。★アリーヴォ

f:id:yakifish:20200513045835g:plain アリーヴォ(牡・杉山晴)父ドゥラメンテエスメラルディーナ

日曜阪神11R 宝塚記念(G1・芝2200m)14着(7番人気) 武豊

五分のスタートを決めますが、流れに乗り切れず最後方からのレースとなります。勝負どころで押し上げて行こうとしますが、なかなか前との差を詰めることが出来ず、最後の直線も目立つほどの伸び脚は見られないまま、後方で流れ込んでいます。

杉山晴紀調教師「大阪杯の時よりも気配がかなり良かったですし、パドックでの様子もこの馬なりに落ち着いて周回出来るようになりました。前回のレースで豊さん(武豊騎手)が、この馬の脚がどれだけ使えるのか計ってくれたはずなので、どの様なレースをしてくれるのか期待していましたが、馬場が緩い割にはペースがかなり速く、レコード決着になったことで追走で精一杯になってしまい、脚を溜め切れなかったですね。レース後、豊さんは『返し馬の感じは良かったですし、前走の内容から楽しみにしていましたが、今回に限って言えば、不向きな条件になってしまったことに尽きます。さすがにあれだけペースが速くなってしまうと、追走に一杯で脚を溜めるほどの余裕はなかったですし、勝負どころではもう余力は残っていませんでした』と無念の表情でした。ジョッキーが跨ると気持ちが入ってしまうことから、地下馬道で跨ってもらい、先出しをしましたが、コースに出てからはとてもリズムよく走っていただけに、この馬の競馬が出来なかったのは残念で仕方ありません。この後はトレセンに戻って状態をよく確かめたうえで、今後の方針について相談させていただきます」(レース結果)

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・在厩場所:栗東トレセン/7月1日に滋賀県ノーザンファームしがらきへ放牧予定
・調教内容:軽めの調整

杉山晴師「先週の競馬では、大阪杯の時よりも良い状態で向かえただけに、展開が向かなかったことが悔やまれますね。レース後は歩様には見せていないものの、前回痛めた左前脚球節付近に張りが見られたので、獣医師に診てもらいましたが、レースの疲労からくる軽度の球節炎とのことでした。症状が落ち着くまで無理な運動は控えた方が良いでしょうから、この後は牧場へ戻させていただいて、脚元のケアを施してもらおうと思います」(6/29近況)

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1週前追い切りで武豊Jに好感触を掴んでもらい、前走時以上の状態でココへ臨めたと思うアリーヴォ。ただ、前走以上にメンバーが濃くなっていましたし、1ハロン延長も課題の1つ。また、先週ぐらいから"前が止まらない高速馬場"になっていたので、距離を意識してじっくり乗った際にどうなってしまうのか。期待はしつつも、不発のおわってしまわないか不安の方が大きかったです。

パドックの登場したアリーヴォはプラス4キロでの出走となりましたが、太目感はなし。きっちり出来ていたと思いますし、落ち着きがあったのも好感を持ちました。

レースに関してですが、マズマズのスタートを切るも、まずは折り合いに優先。やはりじっくり進めて行くことになりましたが、1角を最後方で回っていたのは嫌な雰囲気が。そしてレースは淀みなく流れて行き、1000m通過が57秒6のHペース。その流れに対して、アリーヴォは乗り切れてないように映りました。また、勝負どころからは内へ入れて、距離ロスを避け、前との差を詰めようとしたのですが、武豊Jの手応え+アリーヴォの脚色には余裕がなし。4角を回ってくる時点で天を仰ぎ、諦めモードでした。

確かに1線級との力はまだまだあるでしょうが、今回に関してはHペースと特殊な馬場で能力を出し切れぬまま。ただただ、疲れてしまったというのが率直なところでしょう。

レース後のアリーヴォですが、歩様にこそ出ていないも、前回痛めてしまった左前脚球節付近に張りを確認。獣医師の診断では疲れから来る軽度の球節炎とのこと。無理をしなければ長引かないと思いますが、出走ごとに張りを繰り返していてはダメなので、次走は秋競馬で良いと思いますし、個人的には天皇賞・秋へ直行してもらい、その後に香港遠征という青写真を描いています。

今回は不利な条件下でしたが、上位馬とは底力の差を感じる結果だと思うので、この経験・結果を糧にし、更なる地力強化に努めてもらいたいです。そして次走以降では低迷することなく、巻き返してくれることを信じたいです。今回はホントお疲れ様でした。