ルージュセリーズ(牝・手塚)父ロードカナロア 母フィロンルージュ
日曜新潟7R 3歳未勝利(ダ1200m)12着(6番人気) 永野J
ブリンカー着用。煽り気味にゲートを出ると、道中は中団前目からレースを進めます。4コーナーでは鞍上の手が激しく動き、直線半ばで脚が上がってしまい、12着に敗れています。
矢野調教師「ここまで福島や新潟までの輸送を繰り返しながらコンスタントに走ってきましたし、やはりルージュセリーズにとってきつい部分があったのかもしれません。出来れば南Wコースで仕上げたかったものの、右前脚に挫跖の症状が見られたので、坂路コースでの調整を選択しました。ただ、そうなると背腰に疲れが溜まってきやすく、中間はショックウェーブを行ってケアしてきましたが、ジョッキーは『蹄を気にしているような感じはなかったですし、それ以外にもおかしいところはなかったと思います』とレース後に話してくれたものの、こちらとしては万全と言えるところまで整えられなかった部分もあったのではないかと反省しています。レースでは、煽るような格好でスタートを出ることになったため、スッと行き脚が付かず好位に付けることが出来なかったです。それでも、永野騎手は徐々にポジションを押し上げて、上手くリカバリーしてくれたのかなと思います。ただ、苦しい部分もあったのか3コーナーくらいから馬がフワッとしてきてしまい、ジョッキーも諦めさせないように促してくれたものの、あまり進んで行かず直線でも巻き返すことが出来ませんでした。せっかくお声がけいただいたにも関わらず、結果を残すことが出来ず申し訳ありませんでした」(レース結果)
未勝利戦が終了したことから、今後について協議を行った結果、誠に残念ではございますが、このまま引退させることと致しました。近日中に競走馬登録抹消の手続きが取られ、今後は繁殖牝馬となる予定ですが、詳しいご案内は後日書面にて出資会員の皆様にご案内申し上げます。
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3歳世代のラストの未勝利戦まで駒を進めたルージュセリーズ。短距離のダートに活路を見出して初勝利まであと1歩のところまで辿り着きましたが、ここまでコンスタントに使われてきて、夏の新潟はこれで3戦目。ケアを施しつつ何とか状態を維持していましたが、今回はレース前に右前脚に挫跖の症状を確認。蹄鉄を履き替えて出走は叶いましたが、状態は下降線になり、蹄の関係で追い切りを坂路へ切り替えたことで今度は背腰に疲れ。それに対してラストの未勝利戦ということであと1歩のところまで来ていた馬がズラッと出てきたことでレースレベルは格段にアップ。それなのに痛いところ・弱いところを抱えての出走となってしまってはレース前から結果は知れたもの。
パドックに登場したルージュセリーズはそこまで疲れは感じさせなかったも、歩様はややトボトボした感じ。さすがに走ることへの気力は少し薄れていたのでしょう。そしてレースでは他馬に釣られる感じでゲート内で落ち着きを欠き、やや飛び上がる感じで発馬。ダートに入ってから徐々にポジションを上げていきましたが、3角手前では7番手くらいの追走。
『ここ数走のような行きっぷりはないなあ…』と見ていましたが、馬群の内に入れたことでグッと押し上げていきたかったところでややフワフワした追走。4角手前で永野Jの手綱が動いていた時点でスッキリ諦めました。そして直線では流れ込む形でのゴールイン。挽回する力はさすがになかったので12着に敗れましたが、清々しい気持ちもありました。
今回、善戦できていれば、地方からの再転入も視野に入ったのでしょうが、未勝利期間の終了を持って引退することになってしまいました。そして今後は繁殖牝馬にということですが、早速来月26日に行われるノーザンファームの繁殖牝馬セールに名前がありました。仔馬に出資することは難しくなりましたが、新たな出会いを大切にしてもらって、第2の馬生が少しでも良いものになってくれることを願っています。ひとまずお疲れ様でした。