ロコポルティ(牡・西園)父ヘニーヒューズ 母サダムグランジュテ
土曜阪神2R 3歳未勝利(ダ1200m)3着(1番人気) 和田竜J
互角のスタートから促しながら2番手で流れに乗ります。3~4コーナーで先頭に並び掛け、最後の直線で懸命に追われますが、前を捉え切るところまで行かず、3着でゴールしています。
西園調教師「芝スタートだともう一つ二の脚が付かなかったことから、この条件を試してみましたが、促しつつもスッと好位に取り付けることが出来ました。3~4コーナーでは手応え良く並び掛けていくことが出来たので、あっさり突き放してくれるかと期待しましたが、勝ち馬も止まらなかったですし、こちらは短期放牧明けの分、最後は疲れてしまいましたね。レース後、和田竜二騎手にどうだったか確認したところ、『スタートは良かったですし、勝ち馬ほど二の脚は速くなかったですが、モタモタするところもなく、スッと流れに乗っていけました。道中も気を抜くことなく真面目に走っていましたし、勝負どころの手応えからあっさり勝ってくれると思いましたが、最後は久々の分息が持たなかったですね。でも、この条件は合っていると思いますし、まだ体がしっかりしていないところもあるので、レースを経験していけばもっと良い走りを見せてくれそうです』と話していました。レース内容としては良かったと思いますし、ひと叩きして中身がしっかりすれば、次は最後まで伸びてくれるでしょう。この後はトレセンに戻って状態を確認してから検討させていただきます」(レース結果)
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【次走へのメモ】
押して押して2番手を確保。4角でも手応えはあった。ラスト1ハロンでインゴットバードに少しずつ引き離され、ゴール前でショウナンパプリカにも交わされたが、これならチャンスは近い。(B誌)
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・在厩場所:栗東トレセン
・調教内容:軽めの調整
・次走予定:3月6日の阪神・ダ1200m(和田竜J)
西園師「トレセンに戻って状態を確認したところ、大きなダメージはなく体調も問題ありませんでした。今週いっぱいは軽めの調整でコンディションを整え、その後も問題なければ中2週空けて使っていきたいと考えています。和田竜Jも一度使って更に良くなりそうと言っていましたし、もう一度乗りたいとのことでしたので、3月6日の阪神・ダ1200mに引き続き和田竜Jで挑みたいと考えています」(2/17近況)
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オールダート(砂地点からのスタート)の1戦ならスタートを決めてくると見ていたロコポルティ。実際、ゲートはポンと好発を決め、二の脚も良かったですが、1200mということでテンの速さは想像以上。ロコポルティはちょっと戸惑ったと思いますが、内枠で外から被せられるのを嫌った為、押して押して前目のポジションを取りに行くことに成功。この辺りは腕力のある和田竜Jの起用が当たったと思います。
そして道中は2番手を無理なく追走し、4角手前からジワッと逃げたインゴットバードに並び掛けて最後の直線へ。4角を回ってくる時は手応え上々でしたし、正直『これはもらった』と…。あとはどのタイミングで先頭に立つのかと少し余裕を持って見ていたのですが、いざ追われてからグッと来るところがなく、ジリジリという伸び。残り200mぐらいで勝ち馬に少し突き放されると、3番手のインで息を潜めていたショウナンパプリカの追撃も封じることは出来ず。ここでも追って甘いとは計算外でしたが、少し馬体に余裕があった点+初めての距離で追走に余裕がなかったのが最後に応えたのかなと思います。
レース後のロコポルティですが、目立った疲れは感じられず。今後は在厩調整を続け、中2週のローテで今回と同じ舞台へ。今回は追走に不慣れなところが出てしまいましたが、これを経験したことは次走へ繋がる筈。もう少し楽に先行できれば、最後のひと押し・踏ん張りが違ってきてくれるでしょう。レース運びはほぼ完璧だったと思うので、次走こそ未勝利脱出の絶好の機会でしょう。和田竜Jが引き続き乗ってくれるのは有難いです。
あとは在厩調整で連戦という形になることがどう結果に響くか。叩いた効果は馬体面には良い影響が出ても、精神面で余裕をなくすことになったりしなければ良いのですが。