カラパタール(牝・池上)父カレンブラックヒル 母ロッシェノワール
月曜中山11R フェアリーS(芝1600m)15着(10番人気) 横山武J
まずまずのスタートを切ると、ハミ掛かり良く進んで行き、道中は好位の一角に付けます。4コーナーから鞍上の手が動き始め、直線では脚が上がってしまい、後方で流れ込んでいます。
池上調教師「追い切りでは落ち着いて走れていましたが、今日は前に壁を作れなかったこともあり、折り合いを欠く格好となってしまいました。外枠が当たった時点で嫌な予感はしていて、念のためにレースでもメンコを着用し、パドックから返し馬までは落ち着いていたものの、ゲート裏から段々と気合いが入ってきてしまっていました。武史(横山武史騎手)は、『調教では大人しくて乗りやすかったのですが、レースになると気が入り過ぎてしまいますね』と話していて、内枠だったらまた違った結果になっていたと思いますが、今日は折り合いを欠いてしまったことが全てですね。走ることに対して前向きなのは良いことなのですが、レースということを考えると、もっとリラックスして走れるようになってきて欲しいところです。この後は厩舎に戻ってからの状態を見て判断したいと思いますが、精神的なことを考えても無理をさせる必要はないと思っています」(レース結果)
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【次走へのメモ】
仕上がる。先団外。壁を作ることができず、道中は力み加減の追走。体力をロスしてしまったのか、直線ではズルズル後退。この距離だと折り合い面が課題になる。(B誌)
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在厩場所:美浦トレセン/15日に福島県・NF天栄へ放牧予定
調教内容:軽めの調整
池上師「トレセンに戻って状態を確認したところ、レース中に負ったものだと思われますが、左トモに外傷が見られました。傷自体は小さいものの深めな感じなので、バンテージをきつめに巻いて対処しています。これ以上は悪くなることはないと思いますが、もうしばらくこちらで様子を見させていただいた後、15日にNF天栄へ放牧に出す予定にしています」(1/13近況)
⇒⇒15日に福島県・NF天栄へ放牧に出ています。(15日・最新情報より)
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最終追い切りでは鞍上の横山武Jと息が合うところを見せていたカラパタールですが、前走後の馬体の回復がスローだった為、追い切りは軽めばかり。また、行きたがる面があるので、距離が延びることにも不安があるし、前に壁を作りにくい外枠を引き当ててしまい、折り合えるのかが疑問とレース前から厳しい結果が待っていることは重々分かっていました。
まずはどのくらいの馬体重でレースへ臨むことが出来るのか注目しましたが、こちらはプラス2キロでの出走。前走から更に減ってしまうと辛いと思っていましたが、陣営の頑張りには頭が下がります。また、パドックではこの馬なりに我慢出来ていたように思いますが、レース前になるとテンションが上がっていた様子。予想どおり前に壁を作ることが出来ず、道中は力んだ走りになってしまいました。そして徐々にスタミナを消費すると、直線を向く頃には余力をなくし、辛抱することが出来ずにズルズル下がってしまいました。うーん、残念です。
レース後のカラパタールですが、左トモに外傷を確認。少し深いようなので心配ですが、処置を行っているので悪い方へは行かないでしょう。
今回は残念な結果に終わりましたが、果敢に重賞にチャンレンジした心意気は評価したいです。そして改めてカラパタールの課題が鮮明に。気性面の改善は正直難しいかと思いますが、何とか落ち着いてスタートが切れるように牧場と連携して取り組んでいってもらえればと思います。今後も大敗するケースは出てくるでしょうが、一喜一憂することなく、カラパタールの成長を見守りたいと思います。そしてまた重賞にチャレンジできる日が来て欲しいです。