ロードクエスト(牡・小島茂)父マツリダゴッホ 母マツリダワルツ
1月5日(火)中山11R・中山金杯(GⅢ)・国際・芝2000mに西村淳Jで出走。17頭立て17番人気で1枠1番からスローペースの道中を16、16、13、9番手と進み、直線では大外を通って0秒8差の8着でした。馬場は良。タイム2分01秒7、上がり34秒7。馬体重は4キロ増加の466キロでした。
○小島調教師 「スローが必至でも掛かった前走を踏まえてジッと我慢。少し噛む面を見せてもそこまで酷くはなく、コンディションも変わらず良好だった・・・と西村騎手は振り返っています。ただ、最後の坂がキツかった・・・とも。今までよりハンデが軽くなったとは言え、それなりに斤量も背負っている影響もあるのでしょう。力を出し切ってマズマズの内容。小倉大賞典(G3)への参戦を軸に新たなプランを検討しましょう」
☆★情報と画像は(株)ロードサラブレッドオーナーズのHPより☆★
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レース後も特に異常は認められません。現在は心身のリラックスに重点を置いた調整。もう少しの間は慎重に様子を見守り、馬自身の状態に応じて今後の方針を決めます。
○小島調教師 「一夜明けても脚元等は特に問題ありませんが、まだレースを終えたばかり。今後も注意深く観察を続けましょう。大きなダメージが認められなければ、栗東へ滞在して小倉大賞典(G3)へ向かうのが本線。平坦な直線の芝1800mは条件が好転すると思います」
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一時期、折り合いに苦労する時期はありましたが、2歳の夏にデビューし、大きな舞台を何度も経験してきたロードクエスト。新年を迎え、8歳となっての初戦に中山金杯を選んできましたが、G3で単勝万馬券まで人気が下がるとはちょっとビックリですし、ガッカリ。まあ、良い脚を繰り出したとしても掲示板に乗るか乗れないかぐらいの着順が精一杯で、2~3歳時の他馬をねじ伏せるような迫力・威力はさすがに薄れてしまいました。もし、今回、人気通りに後方で沈むことになれば、進退問題に繋がってくるかもしれないと、レース前にふと思いました。
今回、西村淳Jの逆オファーで再コンビ結成となりましたが、最内枠を引いたので、どういうレース運びをするのかに大注目していました。昨年夏の小倉記念のように早めに外へ持ち出し、捲りの戦法を取るのか。それとも内々を立ち回って、直線での末脚勝負に徹するのか。
ゲートはマズマズ出るも、二の脚は一息。西村淳Jもポジションを取りに行くようなことはせずに後方からの競馬を選択。引っ掛かる可能性が高いので、前にしっかり壁を作って、向正面ではやや力みつつも、マイペースで走れていたと思います。そして3角手前から外目に切り替えて進出を開始。ちょうど目の前に1番人気のヒシイグアスがいて良い目標となったのですが、手応え・脚色は案外。鞍上が促しながら、何とか食らい行く感じで余力はなかったです。また、冬場は脚捌きに硬さが目立つので、直線では手前を替え切れずにジリジリという伸びまで。手前を替えることが出来ていれば、もう少し伸びたかもしれませんが、良くても今回も掲示板に乗れるどうかまででしょう。
終わってみれば、見せ場の少ない、ワンパンチ足りない競馬になりましたが、現状を踏まえると、クエスト自身の力は発揮してくれたと思います。
現状のクエストで善戦以上の結果(馬券に絡む走り)となると、まずは少頭数が必須条件。そして展開や相手関係に恵まれないとダメでしょう。今後も在厩調整を続けるようですが、苦戦は免れません。ただ、暑い時機が合っている馬なので、夏前に引退するのは止めて欲しいというのが率直な気持ち。まあ、こうなれば1戦でも多く、現役を続けてもらいたいです。