シェダル（牡・栗田）父ゴールドアリュール 母マイティースルー
土曜中山10Ｒ 仲冬Ｓ（ダ１８００ｍ）優勝（５番人気） 横山武Ｊ
４ヶ月ぶりの実戦。まずまずのスタートから好位集団を追走します。４コーナー辺りで鞍上の手が動くと、ゴール前で力強く抜け出し、昇級初戦を見事勝利で飾っています。
栗田調教師「おめでとうございました。除外が続いたものの、良いコンディションでレースを迎えられましたし、非常に良い勝ち方でしたね。大倉山特別で揉まれる競馬を経験したからか、砂を被っても怯むことなく進んでくれて、こちらが想像した以上に逞しくなっています。また、道中思ったよりも流れが遅かったことで瞬発力勝負になり、少し分が悪いかなとも思っていましたが、直線では鋭い脚を使ってくれました。この内容であれば上のクラスに行っても楽しみですね。それに、これまで中山では３戦して３勝と、この舞台もピッタリなのかなと思います。騎乗した武史（横山武史騎手）は『前走のような小回りのダ1700mよりは競馬がしやすかったです。ただ、北海道開催で速い流れやキックバックへの対応を経験したことで、今回スムーズに追走出来ましたから、良い経験になっていたみたいですね。来年は更に相手が強化されるものの、シェダルもまだまだ成長の余地を残す馬で、これからもっと良くなってくるでしょうから、十分戦っていけると思います』と話していました。緩さは解消されてきましたが、武史の言うように心身共に成長の余地がある馬ですので、この後は無理をさせずに一旦牧場へお返しする方向で考えています」（レース結果）
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栗田師「レース後はトレセンへ戻って状態を確認させていただきましたが、テンションは多少高くなっているものの、馬体に大きなダメージはありませんでした。ただ、先のある馬なので、ここは無理をさせずに予定通り一旦牧場でリフレッシュを図ることにしました。来年は充実期に入るでしょうから、更なる活躍を期待したいですね」（12/23近況）
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冬場の時計を要するダートは合っているとは思いつつ、ここへ使うまでに２度の除外を経験。そして今回は昇級戦ということで、苦戦して当然だと思っていたシェダル。強い相手に揉まれることで、ジワジワ成長を遂げていってくれればなあと見ていました。
スタートで若干躓いたシェダルですが、スッと立て直して中団やや前目へ。１角を回る時に１番人気のゼノヴァースが外目を押し上げていったことで良い目標が出来ました。レースは思っている以上に緩やかな流れになりましたが、向正面での走りは折り合いが付いて、手綱をグッと握ったまま。脚はしっかり溜まっているなあと見ていました。
レースは３角あたりから一気に変わるのかなと見ていましたが、捲っていくような馬もなくて淡々とした流れのまま。また、シェダルの前を行っている馬の手応えが良かった為、直線を向いた時は勝ち負けは別次元で、どこまで粘ることが出来るのかなあという感じでレースを眺めていました。
ただ、４角を回って直線を向いた時に仕掛けるとスッと手前を替えることが出来たのは『アレ！？』という感じでビックリ。エンジンが掛かるまで少しモタモタはしましたが、残り１００ｍぐらいからは１完歩ずつ上位と肉薄。そして最後は捻じ伏せる感じで２着馬まで一気に飲みこんでしまいました。低評価していただけにシェダルには申し訳ない気分ですが、ＮＦ天栄でコツコツ鍛え上げられた成果。タフな流れ等を経験しても、すぐ慣れてくれるのも長所と言えるでしょう。
レース後のシェダルですが、少しテンションの高い面が見られるようですが、しっかりファイトしてくれた結果なので気にする必要はなし。牡馬らしいキリッとした感じが出てきたのはむしろ好感かも。レースでのダメージはもう心配いりませんが、まだまだ伸びシロの多い素材。欲張ることなく２３日にＮＦ天栄へ放牧に出ています。今回の放牧でもコツコツ乗り込んでもらい、更なる成長を促してもらいたいです。
今後の課題は時計への対応力になりますが、１度速い時計を経験すれば、案外対応していってくれるかもしれません。また、今回の勝利は鞍上の神騎乗とも言えるので、横山武Ｊとのコンビは長く続けていって欲しいです。
