ナイトバナレット(牡・矢作)父ディープブリランテ 母ナイキフェイバー
日曜中山10R 市川S(芝1600m)7着(9番人気) 松岡J
まずまずのスタートから無理せず最後方を追走します。道中は折り合いを付けつつ、3~4コーナーから進出を開始し、最後の直線で追われますが、ジリジリ脚を伸ばすものの、まとめて捉え切るほどの脚は見られず、9着に上がったところでゴールしています。
矢作調教師「短期放牧明けとはいえ、前走からそこまで間隔が空いていないですし、中山競馬場までの輸送で丁度良い体つきで出走できると思っていましたが、もう一つ絞り切れなかったですね。それに、前半はハミを噛んで行くほど前向きさがあった割には、仕掛けて行くとモタモタとして動き切れないところがあったので、その辺りは放牧明けの分が出てしまったのかもしれません。その割には最後までジリジリ伸びていましたから、使った上積みを考えると、次走はもっと良い走りを見せてくれると思います。トレセンに戻って状態を確認してからになりますが、問題なければそのまま続戦させる方向で考えています」(レース結果)
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・在厩場所:栗東トレセン
・調教内容:軽めの調整
矢作師「中山競馬場からトレセンに戻って状態を確認したところ、走ったなりの疲労こそ見られたものの、大きなダメージはなく、体調も問題ありませんでした。前走からそこまで間隔は空いていなかったですが、レースを見る限り、いかにも放牧明けといった感じでしたから、一度使った上積みから次はもっと反応が良くなってくるでしょう。調教の走りっぷりを見ると、どこかのタイミングでダート戦を試してみたい気持ちがあるので、次走はそれも踏まえて番組を考えていきたいと思います。9日から乗り運動を開始していますが、特に変わったところもないので、このまま次走に向けて進めていきます」(12/9近況)
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昇級戦の前走ではフルゲート18頭で直線で幾らかスムーズさを欠く場面がありながらも、勝ち馬からコンマ7秒差のところまで頑張ったナイトバナレット。更に上位を目指すとなると、展開等がもっと噛み合わないとダメですが、このクラスでもやれそうなメドは立ったと思います。
そして今回は昇級2戦目で12頭立て。前走から前進が見込めそうな条件・舞台だったので、掲示板に乗って欲しいなあと密かに思っていました。あとは中山への長距離輸送で馬体重が程良く絞れてくれればと見ていましたが、発表された馬体重は前走からプラス8キロの492キロ。ライブでパドック・レースは見れていないのですが、ピリッとした面に欠け、モッサリしていたのかなと思います。
実際、レースでの走りに関しては、出脚が一息で後方からの競馬に。そんな中、オスカールビーが気分良く逃げたことでHペース+縦長の展開になったのは追い風になったと思うのですが、期待した松岡Jと今イチ手が合わなかった感じ。太め残りで行きっぷりが悪かったのもありますが、ハミ受けが一息で脚が溜まり切らず。そして3角過ぎから早くも鞭が入るようでは苦しいです。直線もジリジリと伸びずバテずという感じ。見せ場を作ることなく9着でフィニッシュとなりました。
レース後のナイトバナレットですが、使ったなりの疲れは感じさせるも、心配する必要はなし。短期放牧明けでもう1つ気持ちが乗っていなかったので、馬体重が絞れてくるという前提なら次走へは叩いた上積みは見込めるでしょう。また、攻め駆けする方なので、以前にも話題に上がっていたダートへの参戦が再浮上してきたのは好感。初ダートで鮮やかに3勝クラスを勝ち上がった同僚のハナズレジェンドのような変わり身を期待したいです。
冬場はなかなか馬体重が絞れず、今後も苦戦が予想されますが、まずは掲示板に乗れるように色々工夫しながらレースへ臨んでいってもらえればと思います。