クレッセントムーン(牡・高野)父ヘニーヒューズ 母スカイクレーバー
日曜阪神7R 3歳上2勝クラス(ダ1800m)3着(4番人気) 横山武J
ブリンカー着用。まずまずのスタートを切ると、道中は中団前目に付けて行きます。直線に向いて追い出されると、ゴールまでジワジワと長く脚を使って、3着でゴールしています。
高野調教師「ゲートを出てから良いリズムで走れていたと思いますし、惜しむらくは内から典さん(横山典弘騎手)の馬が張ってこなければもっと良い位置に付けられたかなといった感じでしたが、それは競馬ですから致し方ないでしょう。道中は折り合いを乱すことなく良い形で運んでくれたものの、手前をあまり替えてくれませんでしたね。最初のコーナーで右に替えた後は、ゴールまでずっと同じ手前のまま走ってしまっていました。向正面や直線で左に替えてくれていれば、もっと終いは良い脚を使って伸びてきたかもしれませんから、その点は悔やまれますし、今後の課題でもありますね。それでも、右回りの方が成績はやや安定していますし、今日の競馬振りからはこれくらいの距離でもやれそうな感触を得ることが出来ましたから、全体的によく頑張って走ってくれたと思います。この後はトレセンに戻ってからの状態を確認してから、どうするか検討していきたいと思います」(レース結果)
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【次走へのメモ】
ブリンカー。好位直後。4角でマテンロウスパークの外につけて直線へ向くと、1ハロン標で外から来たメイショウダジンに食い下がるようにジワジワ追い上げる。(B誌)
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・在厩場所:栗東トレセン/20日に滋賀県・ノーザンファームしがらきへ放牧予定
・調教内容:軽めの運動
高野師「トレセンに戻って状態を確認したところ、大きなダメージはなく、体調も問題ありませんでした。軽く跨って状態を確認しましたが、特に気になるところもありませんし、とても元気が良かったですよ。優先出走権を獲っているので、このまま続戦させたい気持ちがありましたが、続けて使うともう一つ良い結果に結びついていないところがあるので、これまで通り一旦牧場へ戻して心身ともにフレッシュな状態にしてから次走に臨みたいと考えています。でも、以前より心身ともにしっかりしてきているのは確かですし、前走も3着に敗れたものの、勝ち馬からコンマ3秒差だったことを考えると、この馬なりに力を付けてきているなと感じます」(11/18近況)
⇒⇒20日に滋賀県・ノーザンファームしがらきへ放牧に出ています。(20日・最新情報より)
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現状、1番好走する可能性が高い小回りのダ1700mの舞台(福島)を除外になり、阪神のダ1800mへ使ってきた時点で詰めの甘さから最後脚が上がってしまうことを予想できたクレッセントムーン。それ故、今回はある消化試合ならぬ消化レースになることを覚悟していました。
五分のスタートを切ったクレッセントムーンはもう少し前目のポジションを確保したかったようですが、中団より前目のポジションを確保。道中は馬群の中に入れて追走する形になりましたが、ブリンカー効果でフワフワすることなくハミを取って追走。テン乗りだった横山武Jとの息はピッタリだったと思います。そして4角手前までは内ピッタリを回ってクレッセントムーンは直線を向くと、自然に進路が出来るラッキーさ。いざ追い出されて相変わらず手前を替えられなかったようですが、道中の溜めはそれなりについていたようで、この馬なりに最後まで勢いのある末脚を披露。正直、掲示板確保も難しそうと思っていたので、馬券圏内の3着に踏み止まったのはちょっとビックリ。馬群の中で脚を温存する形が合っているのかな? また、1分53秒前後ならこれぐらいやれるのでしょう。
今回、3着で次走への優先権を確保したクレッセントムーン。それを生かすために続戦するのかなと見ていましたが、連戦すると着順を落とすことが常なので、欲張ることなく一旦NFしがらきへ放牧に出ています。まあ、妥当な判断でしょう。
冬場の時計の掛かる馬場はクレッセントムーンにはもってこいなので、出来るだけ早めに心身の回復を促し、緩まることなく声が掛かるのを待っていたいと思います。今回、負けはしましたが、今後に繋がるレース運びだったとも思うので、こういう競馬を続けていって欲しいです。ジワジワと力はつけているので2勝クラスを突破できる日はやってくると思います。