クレッセントムーン(牡・高野)父ヘニーヒューズ 母スカイクレーバー
土曜東京12R 3歳上2勝クラス(ダ1600m)12着(4番人気) M.デムーロJ
・在厩場所:栗東トレセン
・調教内容:14日に坂路コースで時計
大外16番枠から互角のスタートを決めると中団やや前目を追走します。そのまま最後の直線へ向き、懸命に追われますが、目立つほど伸び切れず後方で流れ込んでいます。
高野調教師「東京競馬場までの輸送がありながらも、ふっくらとした状態で出走させることが出来ましたし、返し馬や馬の雰囲気は非常に良かったと思います。この条件でどれだけ良い走りを見せてくれるか期待していましたが、全くいいところがなかったですね。レース後、ミルコ(M.デムーロ騎手)に確認したところ『前走のレース内容から、この条件はピッタリだと思っていたけど、あの時の良い走りが全く見られませんでした。もう一つ分からないですね』と言っていました。もともと手前替えが上手ではなく、右回りコースでは何とか対応しているけど、左回りコースだとスムーズに進んで行かないのかもしれません。いずれは対応してくれるようになるかもしれませんが、しっかりするまでは右回りコース主体に使っていく方が良さそうですね。この後はトレセンに戻って状態を確認してから相談させていただきたいと思います」(レース結果)
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【次走へのメモ】
体は仕上がっていたが、若干テンションが高かった。大外枠で終始中団の外を回ったこともあり、直線はスタミナ切れ、伸びを欠く。(B誌)
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・在厩場所:栗東トレセン
・調教内容:軽めの運動
高野師「東京競馬場からトレセンに戻って状態を確認したところ、大きなダメージはなく体調も変わりありませんでした。前々走の福島・横手特別でも苦しさから手前を替えていなかったように、まだそれだけしっかりしていないところがありますし、左回りコースだと余計に走りづらかったのかもしれません。まだそれだけしっかりしていないということだと思うので、完成されるまでもう少し大事に育てていく方が良いと思います。もう少しこちらで様子を見させていただいてからになりますが、無理させるつもりはありません」(10/21近況)
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近走の走りから、距離は1600mがベストに思うクレッセントムーン。その為、満を持して今回、東京・ダ1600mに使ってきたのですが、手前の替え方が下手な馬なので、直線の長いコースがどう出るかなと心配していましたが、それ以前に左回りの走りが案外だったとは…。
レースはライブで見れていないので、パドック等の雰囲気は直接分かりませんが、少しテンションは高かった様子。まあ、元々大人しい馬ではないので、そこまでマイナスには働かなかったかと思います。
大外枠に関しては、揉まれずに済むので悪くないなあと見ていたのですが、五分にスタートを出るも、行き脚は一息。その結果、中団で進めることになりましたが、終始外々を回らされる形に。4角を回って直線を向いた時はまだ余力はあるように見えたのですが、実際はジリジリとスタミナを消費していた様子。いざ追われてからピリッとした脚は使えず、外からサンダーブリッツに交わされると一気に苦しくなってしまいました。この走りだとスッと先行出来ていたとしても、結果はさほど変わらなかったのかなと思います。うーん、残念。
レース後のクレッセントムーンですが、相応の疲れはあるも、脚元・体調は大丈夫そう。ひとまず厩舎で様子を伺っていますが、この後は一旦NFしがらきへ放牧に出ることになりそうです。完成されるまでは大事に使っていくということですが、それはいつのことになるのやら。
手前の替え方が下手なことはデビュー時から判明していたこと。それがここまで改善されないというのは何が原因なのか。デビュー時はソエが痛かったので、その後遺症を引きずっているのかなあ? 追い切りは坂路オンリーですが、CWコースやPコースなどコースで乗ることをやっていかないとダメかも。地道に手足を鍛えていくことをやって欲しいです。そしてその結果、背腰やトモがパンとしてくるでしょうから。
今回の敗戦によって、次走はどの距離に使っていくか選択が難しくなったクレッセントムーン。右回りのダ1400mは芝スタートで行き脚が一息でしょうし、それによってレースの流れに乗るのも一苦労。現状は小回りのダ1700mがベターとなってくるのでしょうねえ。もどかしい心境です。