ラッキーモー(牡・松永幹)父Uncle Mo 母ラッキートゥビーミー
土曜京都4R メイクデビュー京都 2歳新馬(ダ1400m)優勝(1番人気) 福永J
やや枠入りに時間が掛かったものの、まずまずのスタートを決めると促しながら中団を追走します。3~4コーナーから押し上げて行き、最後の直線で外に出して追われるとグイグイ伸びてゴール手前で交わし、デビュー戦を見事に勝利で飾っています。
松永幹夫調教師「おめでとうございました。追い切り時計が目立つほど出なかったので、どうかなと思っていましたが、とても良い走りを見せてくれましたね。レース後、福永騎手にどうだったか聞いたところ、『スタートはまずまず出てくれましたが、返し馬で少し左側に行こうとするところがあったので、ポジションを取りに行くより、今後の為にレースを教えていく方が良いと思い、無理せず中団でリズムを整えながら競馬をしました。道中は折り合いを欠くこともなく、砂を被っても怯むことはありませんでした。3コーナーを過ぎて促していくとスッと反応してくれましたし、最後もしっかり伸びてくれました。枠入りに時間が掛かったようにまだ幼さがありますが、今回ぐらい落ち着いて走れるなら距離は1800mぐらいまで持ちそうですね』と話していました。レース運びが上手なうえに鞍上の指示にもしっかり応えてくれるので、どのような展開になっても対応してくれそうですね。心身ともに成長すれば先々が楽しみですから、しっかりするまで大事に使っていきたいと思います。この後はトレセンに戻って状態を確認してから検討したいと思います」(レース結果)
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【次走へのメモ】
ゲート裏までメンコ。リングハミ。好位直後の内。ショウナンガニアンの後ろを通ってコーナーの進路取りもスムーズだった。4角でうまく外へ出し、右手前のまま鋭く伸びて差し切る。(B誌)
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・在厩場所:21日に滋賀県・NFしがらきへ放牧
松永師「トレセンに戻って状態を確認したところ、大きなダメージはなく体調も問題ありませんでしたが、21日に放牧へ出させていただきました。テンションはやや高めでしたが、すぐ落ち着いてくれましたし、これから成長とともにレースでも落ち着いてくれるようになるでしょう。ただ、レースでゲート入りをゴネたように、練習をしておく方が良いと思うので、次走までに行うつもりです」(10/21近況)
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レース前は伏兵の1頭ぐらいにしか見てなかったラッキーモーですが、蓋を開けてみれば、混戦とはいえ1番人気。432キロの馬体重での出走でしたが、手足が長いので、お腹回りが寂しく見えました。パドックの時点から嫌な予感しかしなかったのですが、ゲート入りをゴネる場面も。訳が分からないまま、レースを終えてしまうことを覚悟しました。
ゲートは互角以上に出たラッキーモーですが、芝でスッと勢いは付かずに促しながら中団からの追走。行きっぷりは良かったとは言えないも、馬群の内で砂を被っても嫌がる素振りはなく、リズム重視で運んだことで意外に脚は溜まっていた感じ。勝負どころからもスムーズに内を押し上げ、4角を回ってから外へ。
直線、残り200mぐらいから数発鞭が入ると、ラッキーモーはじわじわ加速していって、前を交わす時は一瞬鋭く。右手前のままでしたが、追い出してからのフォームは柔軟でカッコよかったです。脚抜きの良い馬場になったのは良かったかもしれません。
レース後のラッキーモーですが、特に目立った疲れ・ダメージはなし。ただ、ゲート入りをゴネる場面もありましたし、心身のリフレッシュを図った方が賢明ということで21日にNFしがらきへ放牧に出ています。実戦向きというのは今回でよく分かりましたが、馬体に関しては非力に見えたので、今後はもっともっと馬体重を増やしていって欲しいです。
正直なところ、デビュー勝ち出来るとは思っていなかったので、ラッキーモーや陣営には失礼しましたという心境ですが、良い根性をしているので、これから相手が強くなっても、臆することなく立ち向かっていって欲しいです。負けを経験しながらも、徐々に力を付けていってもらいたいです。