ミスビアンカ(牝・高橋忠)父ロードカナロア 母シャトーブランシュ
土曜京都6R 3歳上1勝クラス・牝馬(ダ1400m)15着(1番人気) 福永J
好スタートから二の脚を活かして3番手を追走します。そのまま3~4コーナーへ差し掛かりますが、徐々に置かれ気味になり、最後の直線も伸び脚は見られず後方で流れ込んでいます。
高橋義忠調教師「前走と比べると、プラス14キロ増えていたように体はふっくらとしていましたし、張り・艶も良く、馬の雰囲気は良かったと思います。競馬場に着いた後も落ち着いていました。レースではスッと好位に取り付けることが出来ましたので、今回は良い走りを見せてくれると思っていましたが、勝負どころで早々に反応が鈍くなってしまいましたね。レース後、福永騎手に確認したところ、『スッと良いポジションに取り付けることが出来ました。でも、2ハロンほど走ったところで急に手応えがスカスカになってしまい、その後も全く反応してくれませんでした。周りを気にしているようなところはなかったですし、砂を被って怯むこともなかったので、よく分からないですね。馬具を試す価値はあるかもしれませんが、他の馬を気にしているような感じではないだけにどれだけ効果があるのか・・・』と話していました。砂を被って嫌がれば頭が高くなるはずですが、そのようなところもなく、前走と同じような感じですから、自分から止めてしまっているように思います。精神的なところが悪い方に出てしまっていますし、このまま続戦させても良い結果を出すことは難しいでしょうから、トレセンに戻って状態を確認した後は放牧に出して心身ともにリフレッシュさせようと思います」(レース結果)
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【次走へのメモ】
プラス14キロは成長分。3列目の外から。3ハロン標では外のメイショウマサヒメに交わされて劣勢。直線はパタッと止まってしまう。(B誌)
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高橋忠師「トレセンに戻って状態を確認しましたが、走ったなりの疲労が見られた以外は大きなダメージはなく、体調も変わりありませんでした。前走より良い状態でレースに臨めましたが、気持ちの面で走りに対して後ろ向きになってしまっていますね。このまま続戦させるより心身ともにリフレッシュさせる方がいいと思うので、14日にNFしがらきへ放牧に出させていただきました」(10/14近況)
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前走時はカイ食いが一息で怪しい雰囲気のままレースへ行って惨敗していたミスビアンカ。それに対して今回はじっくり立て直すことで牧場時に馬体重を大幅増。帰厩して追い切りを重ねていくとジリジリ減っていきましたが、丹念に追い切りを重ねることで仕上がりは良好。もっと増えてても良かったのですが、前走からプラス14キロは立て直した効果様々でしょう。あとは、ダート替わりで詰めの甘さを補ってくれればと…。最下位に終わった前走。まさか次走でもブービー負けに沈むとは予想にもしませんでした。
好発からスッと二の脚は付いたのですが、ハナにはこだわらず、内の行きたい馬を先にやらせて3番手からの追走。外のメイショウマサヒメに突かれたのは嫌な雰囲気でしたが、3角過ぎまでは我慢出来ていたと思います。ただ、外から前へ出られてしまうとミスビアンカの雰囲気が一変。鞍上の福永Jの手が激しく動き出して追走に余裕がなくなると、4角手前で早くもジリジリ後退する有り様。直線を向いた時点で惨敗を覚悟するしかありませんでした。
気難しさが残るのは重々分かっているのですが、ここまで揉まれ弱いとは…。2戦連続での大敗はショックが大きいです。また、今回は足捌きに硬さがあることからダートへ矛先を向けてきましたが、脚抜きの良い馬場になったことで下が硬くなり、それを気にしてしまった可能性も少なかれずあるでしょう。運も悪かったかなあ…。
レース後のミスビアンカは相応の疲れはあるようですが、最後は走ることを止めている分、馬体面の深刻なダメージはなし。その一方で精神面の弱さは更にネックに。しっかり立て直してこの惨敗なので、悩ましい限りです。牧場ではこれまでのノウハウを生かして、何とか本来の姿を取り戻して欲しいです。また、レースぶりは前々で粘り込むのではなく、後方でじっくり脚を溜め、勝負どころで外々を回すような差し・追い込みに徹するといった脚質転換が必要になりそうです。