シングルアップ(牡・寺島)父キンシャサノキセキ 母ラフアップ
土曜新潟4R 障害3歳上OP(障2850m)4着(3番人気) 森 一J
互角のスタートから1つ目の障害を無事飛越し、そのまま2番手でスタンド前を通過します。2周目の3~4コーナーから徐々に仕掛けていき、最後の障害も安定した飛越を見せると、その後は懸命に追われますが目立つほど伸びず、約3ヶ月振りとなるレースは4着でゴールしています。
寺島調教師「7月の阪神以来のレースとなりましたが、太目感はなく、良い状態で出走させることが出来たと思います。結果的に勝ち馬の展開に持ち込まれてしまいましたが、2番手でも折り合いを欠くことはなく、この馬なりにレース運びが上手になったなと感じるレースでした。レース後、森一馬騎手に聞いたところ、『以前なら引っ掛かり気味に走っていましたが、今日はムキになることもなく、終始リズムよく追走することが出来ました。飛越も安定していましたが、マーニの飛越がもう一つ上手ではなかったので、それにつられないよう気を付けながら追走しました。最後の直線ではジリジリとしか伸びなかったですが、レース内容としては良かったと思います』と話していました。精神的に大人になり、力むところが徐々に解消されてきましたし、後は展開やメンバー次第で勝ち負けしてくれると思います。一度使って状態は更に上がってくると思いますので、レース後も問題なければそのまま続戦させたいと考えています」(レース結果)
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【次走へのメモ】
馬場先出し。2番手で飛越はかなりうまいように見えた。勝負どころは何とかついて回れたが、直線に向いたところで勝ち馬にはサッと引き離されてしまう。バテてはいないが、抑える形で競馬が出来るともっとやれそう。(B誌)
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・在厩場所:栗東トレセン
・調教内容:軽めの運動
・次走予定:10月24日の新潟・障3250m(森一J)
寺島師「新潟競馬場からトレセンに戻って状態を確認したところ、大きなダメージはなく、体調も変わりありませんでした。短期放牧明けとしては、これまでのように力むこともなかったですし、上手にレースをしてくれたと思います。使った上積みがあるでしょうし、次走はもっと良い走りを見せてくれると思うので、今週一杯レースの疲れを取り、その後も問題なければ、10月24日の障害OPに引き続き森一馬騎手で向かいたいと思います」(10/14近況)
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粒の揃ったメンバー構成だったので、正直どこまでやれるか半信半疑だったシングルアップ。ただ、平地時代は短距離馬だったので、今回の距離・2850mはかなり魅力的。これまでより距離が短縮されることで終いの粘りが利いて欲しいなあと見ていました。
五分のスタート切ったシングルアップは態勢が落ち着きまではやや控える形を取りましたが、外回りの3~4角を回ってくる時には3番手までポジションアップ。ハミの様子を見ると、若干噛み気味でしたが、飛越は今回完璧と言えるもの。2・3番手の位置を終始守ることが出来、2週目・内回りの3~4角を回る時にも食らい付く動き。ただ、手応えは勝ち馬の方が良かったので、並び掛けて交わし切れるところまで行くかなあと…。
最終障害を無事飛び終え、あとは直線での脚比べ。森一Jは懸命に追ってくれたのですが、逃げ馬(マーニ)の脚力は衰えず、押し切り勝ち。シングルアップと良く似た位置で競馬をしていたタイセイアプローズは渋太く脚を伸ばして2着。展開の恩恵を考えると、シングルアップにも勝ち負けの争いに加わって欲しかったのですが、直線の伸びはジリジリ。最後は休み明けで少し苦しくなった分もあったんでしょうが、ひと押しが足りません。OPで結果を出していくには苦しくなった時の頑張り・踏ん張りに進歩を見せて欲しいです。
レース後のシングルアップは目立ったダメージはなし。そこで中1週のローテで再度、新潟の障害レースを目指すこととなりました。シングルアップには走りやすいコースででしょうが、次走では距離が400m延びます。正直、今回以上となると難しいかもしれませんが、ひと叩きした効果は見込めそう。安定した飛越を武器に上位へ食い込んでいって欲しいです。