日曜中山5R メイクデビュー中山 2歳新馬(芝1800m)12着(4番人気) 横山武J
まずまずのスタートを切ると、道中は中団内に付けてレースを進めます。3~4コーナー中間あたりから押し上げて行くタイミングで躓いてしまい、直線では無理しないままゴールしています。
宮田調教師「パドックでは落ち着いて周回できていましたし、調教でのウッドチップでの動きと比べれば、本馬場の返し馬での走りの方が軽快で良く見えましたね。スタートも練習時より上手く切ってくれて、2列目のインくらいに付けられそうだなと思っていました。ただ、最初のコーナーから前にいたアウリガテソーロのスピードが上がらず、逆にズルズルと下がってきたことで、それに巻き込まれるような形で徐々にポジションを落とすことになってしまいました。それに、3コーナーを過ぎたあたりで前に乗っ掛かってしまい、バランスを大きく崩してしまったのは可哀そうでしたね。落馬しなかっただけ良かったですが、さすがにあれだけ体勢が乱れてしまったので、武史(横山武史騎手)も最後は無理させなかったようです。上がって来た時の歩様や馬体には特に異常は見られませんでしたが、トレセンに戻ってからもよく状態を確認させていただきたいと思います」(レース結果)
*~*~*~*~*~*~*~*~*~*
【次走へのメモ】
仕上がる。脚をためて中団のインに収まるが、4角でバテた馬に乗りかかって躓く不利。その後は無理しなかった。今日は参考外。(B誌)
*~*~*~*~*~*~*~*~*~*
・在厩場所:7日に福島県・NF天栄へ放牧
宮田師「トレセンに戻ってきて詳しく馬体を確認しましたが、心身共にダメージは感じられるものの、今のところ骨などに異常は見つかりませんでした。勝負どころで可哀そうなことになってしまいましたし、牝馬だけにメンタル面も心配ですので、ここは一旦リフレッシュを挟みたいと思います」(10/7近況)
*~*~*~*~*~*~*~*~*~*
初めての実戦で母系のピリッとしたところが悪い方へ出てしまうことを懸念したノワールドゥジェでしたが、パドックでは舞い上がるようなところはなく淡々とした周回。少し腰が甘そうな馬体かなとも思いましたが、血統馬らしい雰囲気の良さに『いいなあ』と率直に思いました。
レースではまずスタートに注目。ゲート試験を突破するのに少し苦労したので、枠内で行儀の悪さを覗かせるのかなと心配で見ていましたが、五分のスタートから二の脚は上々。1角を回る時には好位確保でレースを進めることは出来ました。ただ、前を走っていたアウリガテソーロがモタモタした走り。スピードの乗りが悪かったので、ちょうど後ろにいたノワールドゥジェはモロにその影響を受け、向正面ではジリジリとポジションを下げてしまうことに。どこかのタイミングで外目に切り替えることが出来れば良かったのですが…。そして、3角過ぎからポジションを押し上げていこうとすると、今度はアウリガテソーロがバテてきて、その結果、乗っかかって接触。躓いて大きくバランスを欠いてしまうとその後はレースにならず。横山武Jも脚元を痛めていたら大変ということで、最後の直線は無理をせず、流すような感じでゴールへ。12着に終わってしまいました。
粒の揃った牡馬相手+Sペースの瞬発力勝負だったので、スムーズでも勝ち負けの争いまで加わることが出来たとは言えないも、脚は溜まっていたので、直線ではそれなりの伸びは期待出来たかと。うーん、やはり勿体ない1戦に終わってしまったと言わざるを得ません。
レース後ノワールドゥジェですが、詳しく検査を行った結果、脚元等に異常はなし。ひとまず無事だったのが何よりです。あとは不利を受けたことが精神面で悪い影響を及ぼしていかなければ良いのですが…。7日にNF天栄へ放牧に出ていますが、脚元だけでなく気持ちの面もしっかりメンテナンスを施してもらえればと思います。馬の雰囲気はホント良かったと思うので、次走から本領発揮といけるように準備をしっかり行ってもらいたいです。