ベルエポック(牝・黒岩)父モーリス 母アドマイヤテンバ
土曜中山5R メイクデビュー中山 2歳新馬(芝1800m)8着(3番人気) 津村J
まずまずのスタートから、内枠を活かして2番手につけます。道中はそのままの位置で進めて直線へ向きますが、決め手比べに屈する形で、中団でゴールしています。
黒岩調教師「1歩目はあまり速く無かったですが、2歩目からダッシュが利いて良い位置を取ることが出来ました。道中も先頭の馬を見ながら良い感じで進められていたと思ったのですが、まだ緩さのある馬ですから、瞬発力勝負になった中でジリジリとしか伸びてこれませんでした。騎乗した津村騎手は『体が大きい馬ですが、しっかりと地面を蹴ることが出来ていませんでした。調教で乗せていただいた時の感触は良かったものの、実戦だと体質の弱さを感じる走りでしたね。ハナに行っていた馬が物見をしてフラフラとしていたことで、4角で早め先頭に立つ形になったのですが、後ろから来たコスモマインと一緒に上がっていく余力がありませんでした。あそこで上がっていけたら違ったのでしょうが、その辺りはまだ中身がしっかりしていないからでしょう。能力がある馬なのは間違いないですし、体質がしっかりしてくればすぐに勝ち上がれる馬だと思います』と話していただきました。調教時計は常に出ていたので期待をしていましたが、坂路中心で中身はまだ出来ていなかったようですし、新馬とは言えレースはそう甘くは無かったですね。体質の弱さがこの結果に繋がったと思いますので、今後もいかに体質がしっかりとしてくるかがポイントになるでしょう。この馬に関しては、レース後の脚元の状態を特に詳しく精査する必要がありますから、トレセンに戻ってレントゲン検査などを用いてしっかり馬体を確認させていただきます」(レース結果)
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【次走へのメモ】
好馬体も太めで、若干硬い。2頭併走で逃げる形。勝負どころで並びかけてきた4着馬に競り負けると、2頭で下がってしまった。(B誌)
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・在厩場所:23日に福島県・NF天栄へ放牧
黒岩師「レース後は脚元を中心に馬体を確認させていただきましたが、レントゲン検査では特に骨に異常は無さそうでしたので、まずはホッとしています。依然として歩様の硬さは感じますが、レースで更に悪化している訳では無さそうですし、本日NF天栄へ放牧に出させていただきました。ただ、これからダメージが出てくることもありますし、牧場でも再度詳しく検査を行ってもらうつもりです」(9/23近況)
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スッと前目のポジションを確保し、見た目に楽な感じでレースを進めることが出来たベルエポック。あとは直線を向いて追い出して、追い切りで見せた推進力を披露してくれればと見ていたのですが、反応が一息で鞍上の鞭にグッと来るところがなし。追い切りでは少し沈む感じがあったのですが、実戦ではそういう面は見られずじまい。パタッと止まらずに頑張ってはいましたが、上位馬とは芝での切れ味の差が如実で8着でのフィニッシュ。ポテンシャルの高さで対抗してくれると見ていたのですが、歩様・繋ぎの硬い馬なので、ダートでこそかもしれません。
パドックに登場したベルエポックは気難しい面を見せず、淡々と周回。脚元の関係で馬体は幾らか余裕のある仕上げだったかなとは思いますが、力を出せる仕上げだと見ていたのですが…。歩様・繋ぎの硬さに目が向いていましたが、ここまで体質の弱さを抱えているとは気が付きませんでした。
レース後のベルエポックはレントゲン検査で脚元を入念にチェックしましたが、今のところは疲れ・反動は窺えず。時間が経過して疲れが出るケースがあるのでまだまだ安心は出来ませんが、ひとまずホッとする結果。23日にNF天栄へ放牧に出ています。
これから気候が涼しく、そして寒くなっていくと、馬体重が絞り辛くなり、歩様を解して調教へ向かうのも一苦労。脚元に疲れ・反動が出やすくなってしまうでしょう。それ故、2戦目へ向けて立て直していくこれからの調教は気が抜けません。NF天栄ではまずはしっかり楽をさせ、馬体のメンテナンスを十二分に行って欲しいです。そしてトレッドミルを上手に活用して、慌てることなくマイペースで進めてもらいたいです。故障は是が非でも避けないと…。2戦目は暮れの中山が有力かなと思いますが、次走はダートに使ってもらい、ガラッと一変する走りを見せて欲しいです。