オーサムゲイル(牝・高柳大)父キンシャサノキセキ 母シーズインクルーデッド
日曜札幌2R 3歳未勝利(ダ1000m)11着(9番人気) 山田敬J
互角のスタートを決めますが、流れに乗り切れず後方からレースを運びます。そのまま最後の直線に向き、懸命に追われますが、目立つほど伸び切れず後方のまま流れ込んでいます。
高柳大輔調教師「体重が増えてこれまでよりフックラとした状態でレースに向かうことが出来ましたが、まだ背腰に筋肉がついていなくて、その分踏ん張りが利かない感じでした。ゲートを出て走ってしまえばそこまで後ろ向きなところは見せていなかったですが、馬場に入る前にゴネたり、ゲート入りを嫌がったりして、精神的に苦しいところが見られました。レース後、山田敬士騎手に聞いたところ、『道中は特に気難しところは見せていなかったですが、距離は少し忙しかったかもしれません。ただ、体力がない感じでしたので、距離を延ばしたとしても、最後は甘くなりそうな気がしました』と話していました。兄たちのように本馬も活躍できるよう育てたいと思っていましたが、心身ともに攻めきれなかったことが悔やまれます。良い成績を収められず、誠に申し訳ございませんでした」(レース結果)
中央競馬の未勝利戦があるうちでの出走が難しい状況となり、これまでの競走内容を踏まえ、今後について協議した結果、誠に残念ではありますが、このまま引退させることといたします。近日中に抹消の手続きを行わせていただき、27日(木)のサラブレッドオークションに上場する予定です。なお、規約に基づいて提供牧場に募集価格の10%で買戻され、この買戻し額が引退精算時に分配金の対象となります。サラブレッドオークションにおいて、この買戻し額を上回る金額で落札される場合もございますので、予めご承知おきください。詳しいご案内は後日書面にて出資会員の皆様にご案内申し上げます。
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前走からプラス14キロの馬体でパドックに出てきた時は「オッ」と思ったオーサムゲイル。イライラした面もさほど見せていなかったと思います。ただ、馬場入りするところでゴネ出し、これまで通りのオーサムゲイルへ。育成当初から、人の指示に対して反抗するところがありましたが、ここまで根深いものとは想像できませんでした。
レースではゲート入りを嫌がる素振りを見せていましたが、発馬自体は互角。ただ、二の脚がスッと付かないので、自然と位置取りは後方へ。山田敬Jは懸命に促してくれたのですが、位置取りを挽回するようなところなく、離れた後方2番手からの追走に。反抗するような仕草はなかったですが、スピードが乗らない感じ。最後まで後方の位置で終わったオーサムゲイルですが、タイムオーバーにならなかったようにこの馬なりに最後まで集中し、頑張ってくれてはいます。
血統馬でもあるので、全く能力が足りなかったということではないと思いますが、気難しくてカイ食いが細いということで、どこかで加減しながらの育成・調整だったんでしょうねえ。コツコツ乗りながら馬体のボリュームを増すことがどうしても出来ませんでした。また、元々気持ちが後ろ向きだったんでしょうねえ。細くても気持ちで走ってくれる馬もいる訳ですし。
血統を信頼し過ぎず、その馬のデキ・性格をしっかり見極めていかないとダメだなと改めて思い知らされました。
今後はサラブレットオークションへ上場され、新たな馬主・牧場主へ手が移ります。ただ、地方で競馬をしたとしても結果はダメだと思うので、繁殖として血を繋いでいってもらいたいです。母親になれば気難しさが緩和してくれることでしょう。お疲れ様でした。