アンブロジオ(セ・菊沢)父ローズキングダム 母アンティフォナ
土曜札幌11R しらかばS(芝1200m)8着(7番人気) 吉田隼J
互角のスタートから、自分のリズムを守り中団からのレースとなります。手応え良く4コーナーを回り直線でジワジワと前との差を詰めると、勝ち馬とコンマ4秒差の8着でゴールしています。
菊沢調教師「いかにも札幌競馬の開幕週と言ったレース内容でしたね。前の2頭がもう少し飛ばしていれば、この馬向きの展開となっていたでしょうが、こればかりは仕方ありません。また、隼人(吉田隼人騎手)が、直線に向いたところでコースを選んでいたことで、少しスムーズさを欠いていましたし、腹を括って外へ持ち出していれば掲示板くらいはあったかもしれません。力負けと言う内容ではありませんから、また展開次第では上位争いしてくれることでしょう。隼人は『前や内にいた馬たちに有利な流れの中で、この馬なりに差を詰めています。道中がスムーズだっただけに、直線で少し詰まったことが悔やまれますね』と話していました。夏の開催は暫く適鞍がありませんので、この後はひと息入れさせていただく方針です」(レース結果)
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【次走へのメモ】
後方から。徐々に上がっていって4角では前を射程に捉えていたが、直線は窮屈な場所に入ってしまい、自身も内にモタれ気味で伸び切れず。(B誌)
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・在厩場所:29日に北海道・NF空港へ放牧
菊沢師「レース後は脚元を含めてよく馬体を確認させていただきましたが、大きなダメージは見られませんでした。ただ、ここまでコンスタントに頑張って走ってくれましたし、予定通りNF空港へ放牧に出させていただきます。この後はリフレッシュに充てて、また秋のレースに備えたいと思います」(7/29近況)
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1200mを連続して使うようになってレースぶりに安定感が出てきたアンブロジオ。出走→放牧を繰り返し、10日競馬も慣れたものだったので、今回も期待はしていましたが、速い時計への裏付けがない馬だけに今回の札幌・開幕週の舞台で1分8秒そこそこ決着になると、差し込めないかなあと見ていました。
レースはライブで見れていないので、パドックで気配等は分かりませんが、マイナス2キロと好調を維持してレースへ臨むことは出来たと思います。また、前走では内々を立ち回った際、他馬を気にする素振りを見せていたので、5枠10番と真ん中の偶数枠を引き当てた今回はスムーズな立ち回りで直線を向く前に少し脚を溜めることが出来れば、良いところを見せてくれそうと想像していました。
ゲートは五分に出たアンブロジオですが、逃げ・先行馬が多い組み合わせを考慮したのか中団よりやや後方での追走。折り合いを付けてジワッと押し上げて行く形になりましたが、外から被せられるようなところはなくリズム良く走れていたと思います。ただ、思っていたよりもペースは上がらなかったので、開幕週もあり前有利な展開だったと思います。
4角を回って直線を向いたアンブロジオ。手応えは十分残っていましたが、左前方にいたサンノゼテソーロが操縦性を欠き、モタモタして少し下がってきたことで運悪く外から蓋をされる感じに。4角を回ってくる際に強引に外から捲り切っておけば良かったのですが…。その結果、追い出しを待つことになり、進路を内へ切り替え。進路が出来てからはこの馬なりに伸びてはいますが、前も止まらず。8着までが精一杯でした。
レース後のアンブロジオですが、脚元等にダメージはなし。この後は札幌開催で適鞍がないことから、秋競馬での復帰を目指し、少し充電を図ることになるようです。
結果は残念でしたが、直線を迎えるまでのレース運びは良かったですし、開幕週の馬場で展開不向きと直線でのロスが全て。運がなかっただけで悲観することはありません。今後もスムーズな追走で直線へ向くまでに脚が溜まっていれば、堅実な走りが期待できるでしょう。そしてその中で人気馬の凡走や馬場・展開が味方してくれれば、馬券に絡むシーンが多くなってきてくれるかなと思います。目の前の1戦を大事に戦っていってもらいたいです。