ロードクラージュ(セ・安田隆)父ロードカナロア 母レディルージュ
7月5日(日)阪神4R・3歳未勝利・混合・ダ1200mに中井Jで出走。14頭立て4番人気で5枠8番からハイペースの道中を3、3、3番手と進み、直線では外を通って0秒1差で優勝。初勝利を飾りました。馬場は重。タイム1分11秒8、上がり36秒3。馬体重は増減無しの466キロでした。
○安田調教師 「前走での様子を踏まえて乗り役と意見を交え、今回はブリンカーからチークピーシズに変更。効果に関しては何とも言えません。まだまだ前向きさに欠ける現状で、自分で走るのを止めようとする格好。それでも勝ち切れたように、これから心身共に成長すれば・・・。ここで一息を入れましょう」
☆★情報と画像は(株)ロードサラブレッドオーナーズのHPより☆★
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【次走へのメモ】
右側だけチークピース。気合乗り上々。他が速くてハナは切れなかったが、好位でも流れには乗れた。勝負どころからの反応は一息だったものの、直線は内にモタれながら渋太く伸びて差し切る。幼さが解消されれば、昇級しても楽しみ。(B誌)
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レース後も特に異常は認められません。現在は心身のリラックスに重点を置いた調整。今後は7月10日(金)に滋賀・グリーンウッドトレーニングへ移動して夏以降の戦列復帰へ向けて心身のリフレッシュを図ります。
○安田調教助手 「精神的には結構ギリギリな状態でしたからね。続戦は難しい感じだっただけに、ここで勝ち上がれたのは何より。去勢前と比べれば遥かに改善されたものの、まだまだ気性面の危うさが残っており・・・。一旦、リセットするのが賢明でしょう」
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好内容の2着に終わった前走を経て、今回は1番人気に支持されるかなと見ていたロードクラージュですが、蓋を開けてみれば4番人気。その前の2戦が案外な結果だった+まだまだ気性面の幼さが目立つことから信頼度が低かったんでしょう。実際、TMの印は◎よりも○▲あたりが多く並んでいました。
中1週での出走だったので、パドックで難しい面を覗かせていないか気にしていたのですが、この馬なりに集中力を保った周回。ブリンカーを外して右側だけチークピースを付けていましたが、その効果はパドックの段階では少なからずあったかなと思います。
今回もゲート出は互角以上でしたが、今回は二の脚が一息。中井Jが促して促して前へと押し上げましたが、道中の行きっぷりが改善されることなく、油断すると自分から止めそうな雰囲気。実際、3角から4角に掛けてズルッと一瞬ポジションを下げた時はドキッとしましたが、中井Jの叱咤激励で挽回。また、4角を回ってくる時には前走同様に福永Jの馬が外から被せてきて、早めに動かざるを得なくなりました。終始促しながらの追走になっていたので、この時点で直線でパタッと止まっても仕方ないと覚悟は決めました。
いざ直線を向いたロードクラージュですが、手前をしっかり替えるとジワジワ進出。何かにスパッと差されるんじゃないかと見ていましたが、ライバルたちの脚色も一息。直線半ばから我慢比べになりましたが、交わされる感じはなく、2着馬との半馬身差を保ってゴールへ。右側だけチークピースを着用していましたが、直線では見事に内へモタれていたので、馬具を替えてきたのは正直なところ、下手を打ったと思います。去勢手術を行っても、まだまだ幼い面が目立つクラージュ。劇的に変わってこない限り、ブリンカーは欠かせないと思います。
レース後のクラージュですが、脚元等に異常は見受けられないも、想像以上に力を出し尽くした感じで余力のない状態。今回で勝ち上がることが出来なければ、未勝利終了までに1勝は難しかったかもしれません。10日に滋賀のグリーンウッドへ放牧に出されています。
終わってみればヒヤヒヤのレースで、今回はまさに薄氷を踏む勝利と言えそうですが、最後はクラージュのポテンシャルの高さが凌いでくれました。秘めたる脚力はまだまだ上のものがあると思うので、好走・凡走を繰り返しながらも地道に力を付けていってもらえればと思います。今回はとにかく勝てたのが全てでしょう。