ポレンティア(牝・田中博)父ハーツクライ 母ポーレン
土曜函館12R 遊楽部特別(芝1800m)8着(1番人気) 丸山J
外枠から互角のスタートを切ると、促して3番手辺りを追走します。4コーナー手前で鞍上の手が動いて追い上げようとするも、直線半ばで脚色が鈍り、中団で流れ込んでいます。
田中博康調教師「まずは人気に応えることが出来ず、申し訳ございませんでした。道中の形が良かったですし、今まで戦ってきたメンバーを考えれば、この相手でこれほど負ける馬では無いと思うのですが・・・。騎乗した丸山騎手は『やりたい競馬は出来たのですが、3角過ぎから手応えが無くなってしまいました。力を考えればここまで負ける馬ではありませんし、敗因が掴めません』とコメントされていました。調教後に咳が出ていたので、もしかすると内面的な問題が競馬にも出てしまった可能性がありますから、この後はしっかりと敗因を追究したいと思います」(レース結果)
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【次走へのメモ】
押して好位も前に壁ができずに力んでいた分、4角で手応えは一息。息切れしたように苦しくなる。マイルくらいの方がいいのかもしれない。(B誌)
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・在厩場所:17日に北海道・ノーザンファーム早来へ放牧
田中博師「先週は人気に応えることが出来ずに、申し訳ございませんでした。レース後は両トモに疲れが見られ、肉付きも寂しく感じます。中間に咳が出たこともありますので、ここは無理をさせずに一旦リフレッシュをさせたいと思い、本日ノーザンファーム早来へ放牧に出させていただきました」(6/17近況)
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降級制度が廃止になってから、イキの良い3歳馬と古馬との対戦では斤量差もあって3歳馬が優位ということで1番人気に担ぎ上げられたポレンティア。確かに52キロは魅力的に映りますが、函館へ移動してからの追い切りでは時計が平凡なのに併せ馬で遅れ。元々攻めは動く方なので状態面に不安を抱えての出走でした。咳に関してはスポーツ紙等では触れられていなかったのかもしれませんが。
スタートは五分に出たポレンティア。ただ、いつものような二の脚がなかったのに、丸山Jは小回りを意識して好位を取りに行くことを選択。折り合いを欠くような感じは見えませんでしたが、道中は少し力んだ走りになっていた様子。そして緩い流れの中で終始外々を回らされてジリジリとスタミナをロスしていたんでしょう。
レースは3角過ぎからペースアップしてヨーイドンの競馬に。一瞬の決め手に欠けるポレンティアには苦しい展開になりましたが、ペースアップした時にスッと動けずに、いち早く鞍上の手が動くことに。そして4角手前で外から被せられることになったも響いたのかな? ポレンティア以外の上位人気馬が直線でしっかり脚を使って1~3位を独占したのに対して、ポレンティアは追われてからの伸びは案外。パタッと止まらずに頑張ってはいましたが、8着へと下がっていってしまいました。
外枠なら自分のリズムで押し上げていけると思ったのですが、結果的には前に壁が出来ずに終始力んだ走りになってしまったのでしょう。ただ、スタート直後の行きっぷり+勝負どころでの反応が一息だったので状態面で不安を抱えていたというのが1番の敗因かなと思います。パタッと止まっていないので大丈夫だと思いますが、調教後の咳が気になっていたので喉の状態を確認する必要はあるでしょう。
レース後のポレンティアですが、クタッとした雰囲気。状態が上がり切っていない中で使ったことで疲れや反動が窺えます。その為、立て直すことになり、17日にNF早来へ放牧に出ています。まずは疲労回復に努めてもらいたいです。
あと個人的な希望なのですが、夏場のレース参戦は控え、馬体のバランスを整える意味でもコツコツ乗り込みながら心身の成長を促してもらいたいです。この敗戦を有意義なものに転換してもらえればと思います。